台湾旅行を計画している方の中には、「台湾旅行リュック危ない」と検索して不安を感じている方もいるかもしれません。
たしかに台湾は比較的安全な国として知られていますが、観光地ではリュックを狙ったスリや置き引きといった軽犯罪が発生しています。
特に人混みではリュックが視界から外れるため、気づかないうちに貴重品を盗まれてしまうケースもあります。
本記事では、台湾でリュックが危ないとされる理由や具体的な被害例、そして旅行中にできる防犯対策について詳しく解説します。
安全で楽しい旅行を実現するために、正しい知識と備えを身につけておきましょう。
記事のポイント
🔴台湾でリュックが危ないとされる具体的な理由
🔴観光地や夜市で起きやすいスリの手口
🔴旅行中にできる実践的な防犯対策
🔴日本人観光客が狙われやすい背景と注意点
台湾旅行でリュック危ない理由と実態
台湾の治安は本当に安全なのか?
台湾の治安は、世界的なランキングでも上位に位置しており、外務省の海外安全情報でも危険レベルは特に設けられていません。
例えば、Numbeoの犯罪指数では、台北市が安全な都市として高く評価されています。
このように数字の上では安全とされていますが、観光客にとっては別のリスクが存在します。
特に人が多く集まる観光地では、スリや置き引きといった軽犯罪が発生しているという報告があり、日本人観光客もその被害に遭っているケースがあります。
私が台湾に複数回旅行している中で日常的に危険を感じたことはありません。
しかし観光地や駅、空港、飲食店などでは観光客を狙った犯罪が起きているという事実があるため、「台湾は安全」と断言して気を緩めることは危険です。
リュックが狙われやすい理由とは
台湾旅行においてリュックが危険だとされるのは、視界から外れた背中側に背負うという構造が原因です。
背後にあるリュックは、自分では中の様子を確認できず、スリや窃盗の標的になりやすいとされています。
特に人混みではリュックのファスナーを開けられても気づかず、気づいたときには財布やスマートフォンが抜き取られていたという事例が報告されています。
観光客がリュックを使用する際、スリ被害のリスクが高いと一般に指摘されています。
台湾人であればリュックひとつで出かけることもあるようですが、観光客はその立場上、犯罪者に狙われやすいため、同じようにはいきません。
このため、リュックが危険とされるのはその使用方法に由来し、背負い方を工夫することでリスクを減らすことが可能です。
台湾でのスリの主な手口とは?
台湾でのスリや窃盗の手口は非常に巧妙で、特に観光客が狙われやすい傾向があります。
最も多い手口は、人混みの中でリュックやカバンのファスナーを開け、貴重品を抜き取る方法です。
犯行は一人ではなく、複数人によるグループで行われることが多く、一人が注意を引き付けている間に別の人物が盗み、さらに第三者に渡して逃走するといった手口も存在します。
これにより盗品の発見が難しく、証拠も残りにくくなっています。
また、意図的にぶつかってきて注意をそらす手口や、刃物でリュックや服を切って財布を抜き取るといった荒っぽいやり方もあります。
置き引きも多発しており、ホテルのロビーや空港、レストランで席を離れた隙に荷物を盗まれるケースが後を絶ちません。
このように、スリの手口は多様で巧妙であるため、常に警戒を怠らないことが重要です。
外務省でも注意喚起しています(外務省のページを参照して下さい)
スリ被害が多い観光地・夜市
台湾でスリ被害が多く報告されている場所は、台北市内を中心に観光客が集中するエリアです。
具体的には、台北101や士林夜市、龍山寺、台北駅、西門町、忠烈祠、永康街などが挙げられます。
これらの場所では、人混みに紛れてスリが活動しており、特に夜市のような混雑した場所では、屋台に気を取られている間にリュックの中身を盗まれるという被害が報告されています。
さらに、新北市の九份や高雄市の蓮池潭、六合夜市、瑞豊夜市など、地方の観光地や夜市でも同様の犯罪が発生しています。
台北駅周辺は、交通のハブであり観光客が多いため、スリや置き引きのリスクが高いとされています。
どの場所も観光のハイライトとなるスポットでありながら、防犯意識を持って行動することが求められます。
日本人観光客が特に狙われる理由
日本人観光客が台湾でスリや窃盗のターゲットになりやすい理由には、いくつかの要素があります。
まず、観光客全般が現地の環境に不慣れで目立つ行動を取りがちであり、日本人も例外ではありません。
次に、日本と同様に台湾も治安が良いという印象から、日本人旅行者は海外にいるという警戒感を忘れがちであり、その油断が犯罪者に付け入る隙を与える結果となっています。
こうした点から、日本人はスリの標的になりやすいとされています。
海外旅行では常に注意が必要であり、台湾であっても例外ではありません。
観光地では国内と同じ感覚で行動せず、注意深く対策を講じることが必要です。
台湾リュック危ない時の防犯対策
リュックを前に抱える効果とは
混雑した場所でリュックを前に抱えることは、非常に有効な防犯対策となります。
背中に背負うことで視界に入らず、スリや窃盗のターゲットになりやすくなる一方、リュックを体の前に持つことで、常に荷物の状況を確認することができ、不審な動きにすぐに気づけるというメリットがあります。
外務省も、手荷物は体の前で持つようにと注意喚起しており、これはリュックにも適用されるアドバイスです。
特に夜市や観光地などでは、人混みによる接触や立ち止まりが多いため、そのような状況でリュックを前に持つ習慣をつけておくと安全性が高まります。
シンプルな行動ですが、スリの被害を未然に防ぐ効果は非常に大きいです。
貴重品を安全に持ち歩く工夫
台湾旅行中に貴重品を安全に持ち歩くには、リュックに入れず、体の近くに装着する方法が最も効果的です。
例えば、パスポート、現金、クレジットカード、スマートフォンなどの貴重品は、斜めがけのミニバッグやボディバッグ、あるいはセキュリティポーチに分けて入れ、常に体の前に持つようにするのが推奨されます。
これにより、リュックを下ろしたり、荷物を整理している最中に貴重品を落としたり盗まれたりするリスクを大幅に減らせます。
リュックはカメラや衣類、水筒といった貴重品以外の荷物を入れるのに使い、貴重品は別に持つという意識が、安全性の向上に繋がります。
防犯・防水リュックの選び方
台湾の気候や旅行中の安全性を考慮すると、リュック選びでは防犯機能と防水性が重要なポイントになります。
特に台湾は雨が多く、スコールのような突然の雨も珍しくありません。
そのため、撥水加工や防水素材のリュックを選べば、貴重な電子機器や書類を守ることができます。
また、防犯対策としては、ダブルファスナーやロックがかけられるタイプのリュックが有効です。
さらに、リュック背面に隠しポケットがあるモデルは、貴重品の収納に最適です。
これらの機能を備えたリュックを選ぶことで、窃盗や急な天候変化にも対応しやすくなります。
サブバッグやセキュリティポーチ活用法
台湾旅行では、リュックとサブバッグ、そしてセキュリティポーチを組み合わせて使うのが効果的です。
リュックには大きめの荷物を入れ、すぐに取り出したい物や貴重品はサブバッグに入れて持ち歩くと便利です。
さらに、パスポートや現金などの重要なものは、洋服の下に装着できるセキュリティポーチに入れることで、スリに狙われにくくなります。
サブバッグは折りたたみ可能で軽量なタイプを選び、必要に応じて取り出せるようにしておくと利便性が高まります。
こうした工夫により、利便性と安全性の両立が図れます。
台湾旅行におすすめの持ち物リスト
台湾旅行での快適さと安全性を高めるには、適切な持ち物を準備することが大切です。
まず、モバイルバッテリーは必需品であり、外出中にスマートフォンの充電切れを防ぐためにも欠かせません。
また、ウェットティッシュやポケットティッシュは、屋台での食事など、手を洗えない場面で重宝します。
突然の雨に備えて折りたたみ傘や撥水加工の羽織物も必要です。
虫よけやホッカイロなど、季節に応じたアイテムも忘れずに持参しましょう。
さらに、荷物が増えた際に便利な折りたたみエコバッグや、貴重品を安全に管理できるセキュリティポーチもおすすめです。
被害に遭った時の対処法
台湾で万が一スリや盗難に遭った場合には、迅速に行動することが重要です。
まず、クレジットカードを盗まれた場合は、速やかにカード会社に連絡し、利用停止の手続きを行いましょう。
多くのカード会社は24時間対応しています。
次に、警察(110)に通報し、被害届を提出します。
言葉に不安がある場合でも、英語で対応してくれることがありますが、英語が難しい場合は、翻訳アプリで「スリ被害に遭いました。被害届を提出したい」と中国語(繁体字)に翻訳して警察に見せるか、アプリの音声機能で伝えると役立ちます。
また、旅行保険に加入している場合は、保険会社に連絡をして必要な手続きを進めましょう。
パスポートを盗まれた場合は、警察に被害届を提出後、日本台湾交流協会台北事務所に連絡し、帰国用の渡航書または新しいパスポートの発行手続きを行います。
翻訳アプリで「パスポートを盗まれたので手続きをしたい」と英語または中国語に翻訳して準備すると、窓口でのやりとりがスムーズです。
これらの対応を速やかに行うことで、被害の拡大を防ぐことができます。
まとめ:台湾リュック危ないとされる理由と旅行中の防犯対策
✅台湾は全体的に治安は良いが観光地では軽犯罪が発生している
✅リュックは背中に背負う構造上スリに狙われやすい
✅混雑した夜市や観光地ではスリが多発している
✅グループで連携するスリ犯が多く手口が巧妙
✅リュックのファスナーを静かに開けられる手口が多い
✅日本人観光客は油断しがちで狙われやすい傾向にある
✅リュックを前に抱えることでスリ対策になる
✅貴重品はリュックではなく身体の前で持つバッグに入れるべき
✅ダブルファスナーやロック付きの防犯リュックが効果的
✅防水機能のあるリュックは台湾の突然の雨にも対応できる
✅セキュリティポーチは衣服の下に装着できるため安全性が高い
✅夜市では食べ歩きに夢中になりやすくスリに注意が必要
✅台北101や台北駅周辺では置き引きにも警戒が必要
✅被害に遭った場合はすぐに警察やカード会社に連絡することが大切
✅旅行中は「リュック危ない」を意識し常に防犯意識を持つべき
台湾旅行は非常に魅力的で楽しい体験になりますが、「台湾リュック危ない」という視点を忘れずに行動することが、安全な旅の第一歩です。
観光地や夜市では特に注意が必要で、少しの油断が大きなトラブルに繋がることもあります。
リュックの持ち方を工夫したり、貴重品を分散して管理したりするだけで、防犯効果は大きく向上します。
旅行先でも常に周囲に気を配り、防犯対策をしっかり行うことで、安心して台湾の魅力を満喫できるでしょう。
安全な旅をお楽しみください。