台湾を訪れる予定のある喫煙者にとって、現地のタバコのルールを事前に理解しておくことはとても重要です。
日本とは異なる規制があるため、うっかり違反してしまうと高額な罰金が科されることもあります。
特にIQOS(アイコス)をはじめとする加熱式タバコは、台湾では法律で禁止されており、持ち込みや使用ができません。
この記事では、台湾でのタバコのルールについて、年齢制限や喫煙場所の決まり、公共の場でのマナーまで、旅行者が安心して過ごすための基本情報を詳しく解説します。
記事のポイント
🔴喫煙可能な年齢と違反時の罰金について
🔴屋内外での喫煙エリアと禁止区域の違い
🔴IQOS(アイコス)など加熱式タバコの規制内容
🔴公共交通機関やホテルでの喫煙ルール
台湾でのタバコのルールと基本知識
喫煙可能年齢と法改正のポイント
台湾では、2023年3月22日から新しい法律(「煙害防止法」)が始まり、タバコを吸ったり買ったりできる年齢が18歳から20歳に変わりました。
20歳未満の人はタバコを吸ったり買ったりしてはいけません。
これは、若い人がタバコを吸わないようにするためのルールです。
20歳未満の人にタバコを渡したり、吸うように勧めたりするのも禁止です。
タバコを渡した人には1万元~25万元(約45,000円~112万円)の罰金、20歳未満でタバコを吸った人には2千元~1万元(約9,000円~45,000円)の罰金がかかります。
旅行者もこのルールを守る必要があるので、パスポートなど年齢が分かる身分証をいつも持っておきましょう。
コンビニでタバコを買うときは、店員さんに直接お願いする「対面販売」が基本です。
年齢を確認するために身分証を見せることもあります。
日本とは少し違うので、旅行前に知っておくと安心です。
屋内と屋外での喫煙の違い
台湾では、タバコを吸っていい場所とダメな場所がはっきり決まっています。
屋内: レストラン、ホテル、ショッピングモール、職場など、ほとんどの屋内でタバコは吸えません。
特に「3人以上が集まる建物」では禁煙です。
入り口に「禁煙」のマークがあるので、確認してください。
屋外: 屋根がない場所なら、基本的にはタバコを吸えます。
例えば、ホテルの外や道路の端などです。
でも、台北駅周辺、信義区、MRT西門駅近くなど、特定の屋外エリアではタバコを吸ってはいけません。
喫煙所がある場合もあるので、看板や案内をよく見てください。
禁煙場所の具体例をチェック
台湾では、以下のような場所でタバコを吸うのは禁止です。
🔴幼稚園、小学校、中学校、高校、大学。
🔴図書館、美術館、病院、役所。
🔴スポーツジム、映画館、カラオケ、ネットカフェ。
🔴ホテル、ショッピングモール、レストラン。
🔴3人以上が使う職場。
屋根がある歩道や建物の軒下も「屋内」とみなされ、禁煙です。
台北市では、台北駅南側の「Taipei Travel Plaza」、101ビル周辺、MRT西門駅の1番・6番出口近くなども屋外ですが禁煙エリアです。
喫煙所がある場所では、そこだけ使ってください。
歩きタバコ・ポイ捨ての罰金
台湾では、歩きながらタバコを吸ったり、吸い殻を道に捨てたりするのは禁止です。
公共の場所をきれいに保つためのルールです。
🔴ポイ捨て: 吸い殻を捨てると、3,600元~6,000元(約16,200円~27,000円)の罰金がかかります。
🔴歩きタバコ: 歩きながら吸うと、最大10,000元(約45,000円)の罰金になることもあります。
台湾の公共の場所には灰皿がほとんどありません。
吸い殻は携帯用の灰皿に入れて持ち帰りましょう。
旅行者でも罰金を免除されないので、気をつけてください。
公共交通機関での喫煙ルール
台湾の公共交通機関では、どこでもタバコを吸えません。
これには以下が含まれます。
🔴台湾新幹線(高鐵)。
🔴地下鉄(MRT)。
🔴バス、タクシー、観光バス。
新幹線には喫煙ルームがなく、地下鉄では食べることも禁止です。
駅の中や屋根があるバス停も禁煙です。
移動中や待っているときも、ルールを守りましょう。
台湾のホテルで喫煙できる場所
台湾のホテルのほとんどの部屋は禁煙です。
でも、ホテルによってはタバコを吸える場所があります。
🔴ロビー近くや屋上などに喫煙所がある場合。
🔴バルコニー付きの部屋で、バルコニーだけ吸える場合(ホテルのルールによる)。
ホテルの外で吸うときは、屋根がない場所を選んでください。
部屋でタバコを吸うと、最大10,000元(約45,000円)の罰金がかかることもあります。
予約時に「喫煙できるか」をホテルに確認するのがおすすめです。
電子タバコと加熱式タバコの禁止
2023年3月22日から、台湾の新しい法律(煙害防止法)で、電子タバコと認可されていない加熱式タバコが全面禁止になりました。
持ち込み、使用、販売、広告など、すべてダメです。
旅行者もこのルールを守らなければなりません。
この法律は、電子タバコの健康への影響や、若い人がタバコを吸わないようにするために作られました。
違反すると、5万元~500万元(約23万円~2,300万円)の高額な罰金がかかることもあります。
たとえば、日本で使われているIQOSなどの加熱式タバコも持ち込み禁止です。
普段使っていても、台湾では使えません。
電子タバコや加熱式タバコはスーツケースや手荷物に入れないようにしましょう。
初めてでも安心!喫煙者向け台湾ガイド
台北市の屋外禁煙エリア一覧
台北市では、観光客が多い場所でも屋外でタバコを吸えないエリアがあります。
これは、みんながタバコの煙を吸わないようにするためのルールです。
以下の場所ではタバコを吸えません。
🔴台北駅周辺: 台北駅南側の「Taipei Main Station Plaza」(駅前広場)。
🔴信義区: 台北101ビル、新光三越、市政府駅の周辺。
🔴西門町: MRT西門駅の1番・6番出口周辺。
これらの場所は人が多く、観光客も集まるので、健康を守るために厳しいルールがあります。
タバコを吸うと2,000~10,000元(約9,200~46,000円)の罰金がかかることもあります。
喫煙所はほとんどないので、看板や案内をよく見て、吸える場所を探してください。
喫煙可能な観光スポットとは?
台湾旅行中、タバコを吸える場所は限られていますが、ルールを知っておけば安心です。
基本的に、屋根がない屋外ならタバコを吸えます。
🔴ホテルの外にある屋根のない広場。
🔴公園や道路の端(禁煙エリア以外)。
でも、屋根付きの歩道や、台北101や西門町のような混雑した場所は禁煙の場合が多いです。
観光地では、ツアーガイドやホテルのスタッフに「タバコを吸える場所はどこ?」と聞くのがおすすめ。
ただし、日本語が通じない場合もあるので、看板をよく確認しましょう。
間違えて禁煙エリアで吸わないように気をつけてください。
現地でタバコを購入する方法
台湾でタバコを買うには、いくつか知っておくべきことがあります。
20歳以上でないとタバコを買えません。
パスポートなど身分証を見せる場合があります。
🔴コンビニで買うのが一般的。
レジの後ろにタバコがあるので、欲しい銘柄を店員さんに伝えましょう。
🔴自動販売機はありません。
店員さんとの対面販売のみです。
🔴タバコのパッケージには、怖い健康警告の写真や文字が大きく載っています。
🔴値段は1箱約100元(約460円)で、日本とほぼ同じか少し高いくらい。
🔴日本と同じ銘柄でも味や強さが少し違うことがあります。
都市部ではコンビニがたくさんあるので、タバコを買うのに困りません。
身分証を忘れずに!
携帯灰皿の持参をおすすめする理由
台湾旅行では、携帯灰皿を持っていくのがおすすめです。
🔴公共の場所に灰皿がほとんどありません。
喫煙エリアでも自分で吸い殻を持ち帰る必要があります。
🔴吸い殻を道や溝に捨てると、3,600~6,000元(約16,600~27,600円)の罰金がかかります。
🔴歩きながらタバコを吸うと、最大10,000元(約46,000円)の罰金になることも。
立ち止まってタバコを吸い、吸い殻は携帯灰皿に入れましょう。
台湾では携帯灰皿があまり売っていないので、日本から持っていくのが便利です。
台湾旅行前に覚えたい中国語表現
台湾でタバコに関するやり取りをスムーズにするために、簡単な中国語を覚えておくと便利です。
🔴タバコ: 香煙(シャンイエン)。
🔴ライター: 打火機(ダーフォーチー)。
🔴禁煙: 禁止吸煙(ジンジー スーイエン)。
🔴喫煙所: 吸煙區(スーイエンチュー)。
喫煙所を探すときは、「吸煙區在哪裡?」(スーイエンチュー ザイ ナーリー?)と聞くと、「喫煙所はどこ?」という意味になります。
コンビニやホテルのスタッフに使ってみましょう。
これで、言葉が分からなくても安心して旅行を楽しめます!
まとめ:観光前に知っておきたい台湾でのタバコのルール
✅喫煙・購入可能年齢は20歳からに引き上げられた
✅20歳未満への販売や譲渡は厳しく禁止されている
✅違反すると高額な罰金が科される可能性がある
✅タバコは対面販売が基本で、身分証の提示を求められることがある
✅屋内のほとんどの場所は禁煙である
✅「3人以上が集まる建物」では屋内禁煙とされる
✅屋根のある歩道や建物の軒下も屋内とみなされ禁煙対象
✅特定の屋外エリア(例:台北駅南側、西門町)も禁煙指定されている
✅公共交通機関や駅構内、バス停でも喫煙は禁止
✅電子タバコ・認可されていない加熱式タバコ(IQOS・アイコス含む)禁止
✅違反した場合、最大500万元の罰金が発生することがある
✅歩きタバコやポイ捨ても禁止で、罰金対象となる
✅携帯灰皿の持参が推奨されており、現地での入手は困難
✅多くのホテルでは全館禁煙であり、喫煙場所は限定的
✅喫煙所の有無は看板や現地案内で確認が必要
台湾ではタバコに関するルールが非常に厳しく定められています。
旅行中にトラブルを避けるためにも、事前に正しい情報を知っておくことが大切です。
特に、IQOS(アイコス)などの加熱式タバコの持ち込み禁止や、喫煙エリアの制限には十分ご注意ください。
喫煙マナーを守って、台湾での滞在を快適に楽しみましょう。
ルールを理解していれば、喫煙者も安心して旅を満喫できます。