国産米の価格高騰を受け、「台湾米はまずい」というキーワードで検索し、実際の味について調べている方が増えているようです。
台湾米の購入を検討する際、その評判は気になる点です。
日本のお米、例えばコシヒカリなどと比べて味が劣るのではないか、独特の匂いがあるのではないか、といった不安もあるでしょう。
また、食感がパサパサしているという意見や、安全性に関する疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、台湾米に関する様々な評判や特徴、安全性について詳しく解説します。
さらに、パサパサ感や匂いを抑えて美味しく炊き上げるコツもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
記事のポイント
- 台湾米がまずいと言われる理由と実際の評判
- 台湾米の主な種類とコシヒカリなどとの違い
- 台湾米の安全性や農薬に関する検査体制
- パサパサ感や匂いを抑えて美味しく炊く方法
「台湾米 まずい」は本当?評判と特徴

- 台湾米の実際の評判を調査
- コシヒカリに近い?台湾米の主な種類
- 台湾米の安全性と検査体制
- 台湾米はどこで買える?
- 台湾米に合うおすすめ料理3選
台湾米の実際の評判を調査

「台湾米はまずい」という意見もあれば、「美味しい」という意見もあり、実際の評判は分かれる傾向にあります。
まずいと感じる主な理由としては、日本のお米(特にコシヒカリなどの銘柄米)と比較した際の「甘みや旨味の弱さ」や「粘りの少なさ」が挙げられます。
また、一部の製品や保存状態によっては、独特の匂いやパサパサした食感が気になるという声も見受けられます。
一方で、「普通に美味しい」「日本米と遜色ない」という肯定的な評価も多く存在します。
特に台湾在住の日本人からは、日常的に美味しく食べているという意見が聞かれます。
価格が国産米より安価な点を考慮すると、コストパフォーマンスが良いと感じる方も多いようです。
このように、台湾米の評価は個人の好みや、比較対象とする日本米の銘柄、さらには購入した台湾米の品種や炊き方によっても大きく左右されると考えられます。
コシヒカリに近い?台湾米の主な種類

台湾で生産されているお米は、主に「ジャポニカ米」と「インディカ米」の2種類に大別されます。
ジャポニカ米(蓬莱米)
日本で一般的に食べられているお米と同じ、粒が短く丸みを帯びた短粒種です。
台湾では「蓬莱米(ほうらいまい)」と呼ばれています。
この蓬莱米は、日本統治時代に台湾の気候風土に合わせて日本の米が品種改良されたものです。
そのため、少しの粘りのある食感、やさしい甘みがあり、日本人の口に合いやすい特徴を持っています。
近年ではさらに品種改良が進み、「台南16号」のように日本のコシヒカリと台湾の品種を掛け合わせた、コシヒカリに近い食味を持つブランド米も登場しています。
日本で「台湾米」として販売されている製品の多くは、このジャポニカ米(蓬莱米)です。
インディカ米(在来米)
古くから台湾で栽培されてきた長粒種のお米で、「在来米」と呼ばれます。
こちらは粘り気が少なく、パラパラとした食感が特徴です。
日本のお米とは食感が大きく異なるため、白米としてそのまま食べるのにはあまり向きません。
主にビーフン(米粉)や大根餅、ちまき、油飯(台湾風おこわ)などの加工料理に使用されることが多いお米です。
台湾米の安全性と検査体制

台湾米の安全性について懸念を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、台湾では食の安全管理が強化されており、お米に関しても厳格な品質管理体制が敷かれています。
農薬の使用に関しては、地域の天候や病害虫の予測に基づき、必要最小限の散布に抑える取り組みが進められています。
近年では有機栽培に切り替える農家も増えており、認証面積も拡大傾向にあるとされています。
特に日本向けに輸出される台湾米は、日本の厳しい検疫・検査基準を全てクリアすることが条件となっています。
このため、日本の市場に流通している台湾産のお米は、安全性が高い水準で確保されていると言えます。
ただし、安心感を高めるためには、購入時に台湾の等級制度(一等米が最高品質)や、有機認証マークの有無などを確認するのも一つの方法です。
台湾米はどこで買える?

台湾米は、以前と比べて日本国内での取扱店が増加しています。
主な購入場所としては、業務スーパーや西友などのスーパーマーケットが挙げられます。
特に国産米の価格が高騰した時期には、代替品として「むすびの郷」といった銘柄の台湾米が店頭に並ぶようになりました。
ただし、店舗によっては取り扱いがなかったり、品切れになっていたりする場合もあります。
また、Amazonや楽天市場といった大手通販サイトでも、多様な種類の台湾米が販売されています。
「ミツワライス」や「三光米」、「縁路はるばる」など、さまざまなブランドや品種から選ぶことが可能です。
通販であれば、自宅まで届けてもらえる利点がありますが、送料などを考慮して選ぶ必要があります。
台湾で有名な料理3選

台湾米、特にジャポニカ米(蓬莱米)は、日本のお米と同様に様々な料理に合いますが、せっかくなら台湾の定番料理に挑戦してみるのもおすすめです。
魯肉飯(ルーローハン)
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台湾を代表する家庭料理の一つです。
柔らかく煮込んだ豚バラ肉を甘辛い醤油ベースのタレで味付けし、ご飯の上にかけて食べます。
五香粉などのスパイスが効いた濃厚な味わいは、あっさりしつつも粒感のある台湾米と相性が抜群です。
鶏肉飯(ジーローハン)

茹でたり蒸したりした鶏肉を細かく裂き、ご飯の上に乗せて特製のタレをかける料理です。
タレには鶏油やエシャロットの風味が効いており、さっぱりと食べられます。
台湾中南部の嘉義市が発祥とされ、胃にもやさしい一品です。
排骨飯(パイクーハン)

「排骨」とはスペアリブ(豚の骨付き肉)のことで、特製の香辛料で下味をつけ、衣をつけて揚げたものをご飯に乗せた料理です。
カレー風味のスパイスが使われることも多く、揚げ物の香ばしさと甘辛いタレが食欲をそそります。
「台湾米」を美味しく食べる方法

- なぜパサパサすると言われるのか
- 独特の匂い(くさい)の原因とは
- パサパサ感をなくす美味しい炊き方
- 匂いを抑える洗米と炊飯のコツ
- 通販で買える台湾米の選び方
なぜパサパサすると言われるのか

台湾米がパサパサすると感じられる主な理由は、日本米との水分の含有量やデンプンの質の違いにあります。
台湾は温暖な気候であり、そこで育つお米は、日本米に比べて水分含有量がやや低い傾向があるとされています。
また、粘りのもととなるアミロペクチンと、パサつきのもととなるアミロースのバランスが日本米と異なる場合があり、これが食感の違いに影響します。
さらに、精米方法や流通経路の違いも一因です。
日本への輸送や国内での保管状況によっては、お米の乾燥が進み、炊き上がりが硬くなったり、パサつきやすくなったりすることが考えられます。
特に、日本米と同じ水加減で炊飯してしまうと、水分が不足しがちになり、「硬い」「パサパサする」といった食感につながりやすくなります。
独特の匂いの原因とは

台湾米を炊いた際に「くさい」と感じる独特の匂いは、いくつかの要因が考えられます。
最も一般的な原因は、お米の「酸化」です。
お米に含まれる脂肪分(糠)は、空気に触れる時間が長くなるほど酸化し、「古米臭」と呼ばれる独特の匂いを発生させます。
これは台湾米に限ったことではありませんが、精米からの経過時間が長い製品や、高温多湿な環境で保管された製品では、匂いが出やすくなります。
特に、輸入米は輸送や通関に時間がかかるため、国産米の新米と比べると精米から時間が経過しているケースがあります。
また、保管状態が悪いと湿気を含み、カビ臭さや湿った匂いの原因となることもあります。
購入後は密閉容器に入れ、冷暗所や冷蔵庫で保存することが、匂いを防ぐ上で大切です。
パサパサ感をなくす美味しい炊き方

台湾米のパサパサ感を解消し、ふっくらと炊き上げるためには、「水加減」と「浸水時間」が鍵となります。
前述の通り、台湾米は日本米よりも水分を吸収しにくい、あるいは元々の水分量が少ない傾向があります。
そのため、炊飯器の目盛通りではなく、日本米を炊く時よりもやや多めに水を加えるのが基本です。
目安としては、日本米の標準水量に対し、1割から2割程度(米1合あたり大さじ1~2杯程度)多く水を入れると良いとされています。
さらに、浸水時間をしっかり取ることも大切です。
洗米した後、最低でも30分、できれば1時間程度は水に浸しておきましょう。
お米の中心部まで十分に水分を吸収させることで、炊き上がりがふっくらとし、パサつきや芯が残るのを防げます。
最初は少し多めの水加減から試し、数回炊飯してみて、ご家庭の炊飯器や好みに合った最適なバランスを見つけていくことをおすすめします。
匂いを抑える洗米と炊飯のコツ

お米の独特な匂いを抑えるためには、洗米(研ぎ方)と炊飯時に一手間加える方法が有効です。
匂いの原因となる酸化した糠や汚れは、お米の表面に付着しています。
そのため、洗米は通常よりも丁寧に行うと良いでしょう。
特に重要なのは、お米が最初に触れる水です。
乾燥したお米は最初の水を最も吸収しやすいため、ぬか臭い水をお米が吸ってしまうのを防ぐ必要があります。
最初の水はすぐに捨て、その後2~3回、優しく研ぎ洗いして水を交換してください。
また、炊飯時にハチミツを少量(お米1合に対し小さじ1杯程度)加えて炊く方法もあります。
ハチミツに含まれる酵素(アミラーゼ)がデンプンを分解して甘みを引き出し、糖分がお米の保水性を高めて食感を改善する効果が期待できるとされています。
さらに、古米特有の匂いを和らげる効果もあるようです。
ただし、入れすぎるとハチミツの風味が強くなるため、量には注意が必要です。
通販で買える台湾米の選び方

通販サイトでは多様な台湾米が販売されており、どれを選べば良いか迷うかもしれません。
選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。
まず、品種を確認しましょう。
日本人の口に合いやすいのは、前述の通りジャポニカ米(蓬莱米)です。
「コシヒカリ」や「台南16号」といった記載があるものは、日本米に近い食味が期待できます。
次に、精米日です。
お米は精米した時点から酸化が始まるため、できるだけ精米日が新しいものを選ぶのが美味しく食べるコツです。
商品ページに記載がないか確認しましょう。
また、台湾の「等級制度」も参考になります。
台湾ではお米の品質が「一等」から「三等」までに等級分けされており、一等米が最も粒ぞろいなどで品質が高いとされています。
初めてで不安な場合は、レビューや口コミの評価を参考にしたり、「むすびの郷」や「三光米」といった日本国内で流通実績のあるブランドを選んだりするのも良い方法です。
まとめ:「台湾米 まずい」は工夫で解決

- 「台湾米 まずい」という評判は本当か
- 台湾米の評判は「まずい」と「美味しい」に分かれる
- まずいと感じる理由は甘みや粘りの少なさ
- 美味しいという意見はコストパフォーマンスの良さも関係
- 台湾米の主流は日本米に近いジャポニカ米(蓬莱米)
- コシヒカリと掛け合わせた品種(台南16号など)もある
- インディカ米(在来米)は加工品に使われる
- 台湾米は日本の厳格な安全基準をクリアしている
- 残留農薬などの検査体制が敷かれている
- 購入は業務スーパー、西友、通販サイト(Amazon、楽天)などで可能
- パサパサする原因は水分量の違い
- くさいと感じる匂いの原因は酸化(古米臭)
- パサパサ解消は水を1~2割多くして炊く
- 浸水時間は30分~1時間が目安
- 匂い対策は丁寧な洗米(特に最初の水)が有効
今回は、「台湾米はまずい」という評判について、その理由や特徴、美味しく食べる方法を解説しました。
台湾米は、日本のお米(コシヒカリなど)と比較すると、粘りや甘みが少なく、あっさりとした味わいが特徴です。
このため、炊き方によってはパサパサとした食感や、独特の匂いが気になる場合があるかもしれません。
しかし、これは台湾米の品質が低いという意味ではなく、品種の特性によるものです。
記事でご紹介したように、水加減を日本米より1~2割程度多めに調整し、浸水時間を30分から1時間としっかり確保することで、ふっくらと美味しく炊き上がります。
また、丁寧な洗米や、ハチミツを少量加えて炊飯する方法も、匂いを抑えて食感を良くするために試してみる価値があります。
国産米の価格が高止まりしている現在、台湾米は家計の助けとなる選択肢の一つになり得ます。
安全性についても日本の厳格な基準をクリアしているため、安心して食卓に取り入れることが可能です。
まずは魯肉飯や鶏肉飯といった台湾料理に合わせたり、チャーハンなどに活用したりすることから試してみてはいかがでしょうか。
この記事が、あなたの台湾米選びの参考になれば幸いです。