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四四南村で歴史と文化体験|アクセス・営業時間・雑貨情報も

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台湾観光ガイド

台湾旅行が大好きで何回も旅行しています。 皆様にも台湾の魅力を知って頂きたくてサイトを作りました。 ホテル・観光・航空券・お土産など初心者からリピーターまで役に立つ情報を発信します。

四四南村(スースーナンツン)は、台北市内で台湾の戦後の歴史と暮らしを感じられる貴重な観光スポットです。

かつての軍人住宅「眷村」をリノベーションしたエリアには、レトロな建物やカフェ、雑貨店が並び、台湾観光の中でも特におすすめのエリアとして注目されています。

最寄り駅からの行き方も簡単で、MRTやバスを利用すればアクセスに困ることはありません。

また、営業時間や訪問のベストタイミングなどの実用情報もあわせて紹介しているので、初めて四四南村を訪れる方にも役立つ内容となっています。

記事のポイント

🔴四四南村の歴史的背景と眷村文化

🔴四四南村への行き方と最寄り駅情報

🔴観光スポットや撮影ポイントの見どころ

🔴営業時間や雑貨・グルメの楽しみ方

四四南村(スースーナンツン)の魅力を徹底ガイド

四四南村とは?その歴史を簡単に説明

四四南村とは?その歴史を簡単に説明

台北の観光地として注目を集める「四四南村」の成り立ちについて紹介します。

四四南村は、1940年代後半に中国大陸から台湾へ渡ってきた国民党軍の軍人とその家族が暮らした「眷村(けんそん)」として建設されました。

元々は旧日本陸軍の倉庫を改修して住居として使用されており、仮設住宅のような性格を持っていました。

このような背景から、四四南村には中国各地から来た住民が暮らしており、言語や文化、食習慣などが多様に交差していました。

例えば、北京、広東、四川、山東など様々な地域の食文化が共存しており、それに加えて台湾人との結婚を通じて台湾独自の文化も取り込まれました。

1990年代に再開発計画によって住民は立ち退きを迫られましたが、保存運動が起こり、2000年代に入り一部が歴史建築として残されました。

現在では文化保存区として整備され、当時の建物が残されたまま展示館やカフェ、ショップとして活用されています。

 

台湾の眷村文化が息づく街並み

台湾の眷村文化が息づく街並み

四四南村の特徴として、台湾特有の「眷村文化」が今もなお感じられる点が挙げられます。

眷村とは、かつて中国から渡ってきた軍人とその家族が暮らしていた集合住宅地のことで、多くは簡素な造りながらも、地域ごとに独自の生活様式や文化が形成されていました。

具体的には、各家庭の前に設けられた小さな庭や干し物のある路地、隣人同士が近い距離で交流し合っていた空間が、四四南村でも見られます。

また、四四南村では当時の住宅が一部そのまま保存されており、現在は展示館などの施設に生まれ変わっていますが、建物の外観や配置には当時の雰囲気が色濃く残されています。

これにより、訪れた人は近代的な都市空間の中で、時間を遡ったような感覚を体験することができます。

台湾の戦後史と深く結びついた眷村文化を、街並みそのものから感じ取れる貴重な場所です。

 

台北101とのレトロな対比が魅力

台北101とのレトロな対比が魅力

四四南村が持つ大きな魅力のひとつは、近代的な超高層ビル「台北101」との対比にあります。

赤レンガ造りの低層住宅が並ぶ四四南村の風景と、その背後にそびえ立つガラス張りの高層ビルとのコントラストは、台北ならではの不思議な景観を生み出しています。

このため、四四南村を訪れる観光客の中には、台北101と昔ながらの建物を一緒に写真に収めるためにやってくる人も少なくありません。

園内の広場からは、レトロな住宅越しに台北101を望むアングルが非常に人気で、撮影待ちの列ができることもあるほどです。

このように、現代と過去が同時に感じられる場所というのは都市観光において非常に希少であり、四四南村はまさにその代表例となっています。

台湾旅行の中で、時代の流れを感じ取ることができるスポットとして、多くの人々に親しまれています。

 

四四南村の人気撮影スポット紹介

四四南村の人気撮影スポット紹介

四四南村には、訪れる人々の目を引く写真映えするスポットが数多く存在します。

特に人気があるのは、赤や緑、青のカラフルなドアや窓枠が残された建物群で、A棟とB棟の間の細い路地は、まるで映画のセットのような雰囲気を醸し出しています。

また、B棟とC棟の間にある広場も、撮影スポットとして外せません。

ここでは、レトロな建物を背景に、モダンな台北101が見える位置から写真を撮ることができ、雑誌やSNSでも度々取り上げられています。

さらに、信義小学校の敷地内に設置された大きなスクールバックのオブジェは、雑誌などで紹介されることもあるユニークな撮影ポイントです。

このように、園内を歩くだけでさまざまな景色に出会えるのが、四四南村の魅力です。

ただし、人気のあるスポットでは撮影の順番待ちが発生することもあります。

特に週末や連休中は混雑するため、できるだけ朝の早い時間や平日を狙って訪れるのがよいでしょう。

 

四四南村「台北眷村文物館」で歴史体験


四四南村内には、「台北眷村文物館」として機能する文化歴史館が設置されています。

この展示館では、かつて四四南村で生活していた住民たちの暮らしぶりを知ることができる展示が多数用意されています。

館内には、当時の団欒スペースや食卓の様子が再現されており、眷村での生活がどのようなものであったかを直感的に理解することが可能です。

また、展示物の多くが無料で公開されている点も、観光客にとってはありがたいポイントとなっています。

このように言うと単なる展示館のように思われるかもしれませんが、四四南村文化歴史館は台湾の近代史を体験できる場所として重要な意味を持っています。

台湾を何度も訪れた人にとっても、新しい視点で台湾の歴史と文化に触れることができるスポットです。

 

四四南村へのアクセスと楽しみ方

MRTでの行き方と最寄り駅情報


四四南村に行くには、台北MRT(地下鉄)が便利です。

一番近いのは板南線(ブルーライン)の「市政府駅」で、駅から徒歩7〜10分で到着します。

市政府駅の1番出口を出たら、台北101を目印に信義路五段を渡り、松勤街を進むとレンガ造りの建物が見えます。

案内板もあるので、初めてでも迷いにくいです。

もう一つの選択肢は、淡水信義線(レッドライン)の「台北101/世貿駅」で、こちらは徒歩10〜12分です。

どちらの駅も台北101が目印になるので、観光しながら歩くのにぴったりです。

駅近くにはコンビニや観光案内所があり、事前に地図や情報を確認できます。

 

バス・タクシーでのアクセス方法

 

タクシー

MRT以外では、バスやタクシーが使えます。

四四南村の近くには「世界貿易センター(莊敬)」バス停があり、20番、202番、207番、226番、288番などのバスが停まります。

これらのバスは「市政府駅」や「台北101/世貿駅」から乗れて、降りてから徒歩5分以内で四四南村に着きます。

タクシーを使う場合、運転手に「四四南村」または「Four Four South Village」と伝えればわかります。

中国語が不安なら、メモに「Four Four South Village」と書いて見せるとスムーズです。

四四南村は台北の中心部にあるので、どの交通手段でもアクセスしやすく、周辺の道も歩きやすいです。

 

おすすめの訪問時間と混雑情報

おすすめの訪問時間と混雑情報

四四南村の敷地は公共スペースですが、展示館やカフェは通常9時から17時または18時までです。

観光にはこの時間に訪れるのがおすすめです。

平日の朝9時頃は人が少なく、写真撮影や散策をゆっくり楽しめます。

週末や祝日は観光客で混むことがあり、特に日曜日の「Simple Market」(午後1時〜6時)では午後から人が増えます。

イベントを楽しむ場合以外は、午前中の訪問がおすすめです。

混雑を避けたいなら、イベントの日程を事前に確認すると良いです。

 

四四南村周辺の観光モデルコース

四四南村周辺の観光モデルコース

四四南村は台北101や松山文創園区に隣接しているので、観光コースを組みやすいです。

例えば、午前中に四四南村で歴史展示館や雑貨店を見て、隣の松山文創園区でカフェやアートショップを訪れるのがおすすめです。

その後、台北101で食事やショッピングを楽しむコースが人気です。

近くの永康街では小籠包などのローカルフードも味わえます。

すべて徒歩で移動できる距離にあるので、効率よく観光できます。

 

散策時間の目安と回り方のコツ

散策時間の目安と回り方のコツ

四四南村は小さなエリアで、全体を見るなら30分〜1時間で十分です。

イベントやマーケットがある日は、買い物や食事で1〜2時間かかることもあります。

まず信義公民会館の看板を目印にA棟から入り、親子館や展示館を順に回るのが効率的です。

途中で四四南村内の好丘カフェで休憩するのも良いです。

園内には写真映えする場所が多いので、時間に余裕を持って歩くと楽しめます。

朝の光は建物がきれいに見えるので、写真撮影におすすめです。

ゆったりしたスケジュールで、四四南村の魅力を満喫できます。

 

四四南村で味わうグルメと雑貨

おしゃれカフェ「好丘」で一休み

「好丘」で一息
写真引用:Google map

四四南村のC棟に位置する「好丘(ハオチョウ)」は、観光客だけでなく地元の人々にも高い人気を誇るカフェ兼雑貨店です。

このカフェは、かつての眷村建物をリノベーションした空間にあり、落ち着いたレトロな雰囲気の中でゆったりとした時間を過ごすことができます。

店内では台湾産の素材にこだわったベーグルが特に有名で、軽食として楽しめるだけでなく、ドリンクとセットで提供されるメニューもあります。

インスタ映えを狙ったドリンクやスイーツも豊富に揃っており、SNSを通じてその魅力が広まっています。

夏季限定で登場するマンゴーを使ったかき氷や季節限定のベーグルも話題になっています。

営業時間は月〜金が10:00〜20:00、土日が9:00〜18:30とされており、第一月曜日は定休日となっています。

そのため、訪問の際には営業日時の確認をしておくことをおすすめします。

 

台湾雑貨が光る人気ショップ紹介

 

四四南村では、台湾のクラフト文化やデザイン感覚を活かした雑貨を取り扱うショップも充実しています。

雑貨店は、伝統工芸をモダンにアレンジした雑貨を多数取り扱っており、台湾各地の職人による茶器や藍染め製品、手作りの竹製品などが並んでいます。

2024年からは「四四シリーズ」と呼ばれる、四四南村の建物をモチーフにしたオリジナルグッズも販売されています。

レンガ柄のノートやマグカップは、見た目の良さだけでなく実用性も兼ね備えており、自分用にもギフト用にもぴったりです。

また、「文青小舖」では、台湾の若手アーティストによるポストカードやステーショナリーが充実しており、ユーモラスで温かみのあるデザインが魅力です。

復刻ポスターや昔の生活雑貨、眷村文化を伝える書籍などが取り揃えられており、台湾の歴史と生活文化を深く感じることができます。

他では手に入らない商品を探す楽しみがあるだけでなく、台湾文化への理解を深めるきっかけにもなる貴重な場所です。

 

週末マーケットで掘り出し物探し

週末マーケットで掘り出し物探し

四四南村では、週末になると広場で様々なマーケットが開催され、観光客だけでなく多くの地元民でも賑わいます。

特に日曜日に開催される「Simple Market」は、若手クリエイターが手がける雑貨や洋服、アクセサリーなどの出店が中心となっており、個性的な一点物との出会いが期待できます。

他にも、中古市が第2・4土曜日に開催される場合があるという情報もあり、ビンテージ商品やレトロ雑貨に興味のある方にとっては見逃せないイベントとなっています。

マーケット開催時には園内が一層活気づき、屋外での買い物を楽しむ人々の姿が多く見られます。

ただし、Simple Marketは午後からの開催になることがあるため、訪問のタイミングには注意が必要です。

朝早く訪れるとまだマーケットが開いていない可能性もあるため、出発前に公式情報を確認しておくことが望ましいでしょう。

 

眷村料理が味わえるレストラン情報

眷村料理が味わえるレストラン情報

四四南村の中には、かつて眷村で日常的に食べられていた料理を再現したレストランも存在します。

魯肉飯(ルーローファン)や炸醤麺(ジャージャー麺)など、素朴ながらも心温まる味の家庭料理が提供されています。

このようなメニューは、四四南村の歴史的背景を反映しており、実際にここで暮らしていた人々の食卓を垣間見ることができます。

観光としてだけでなく、食を通じて当時の生活文化を体験できる点が大きな魅力です。

また、ベンチでテイクアウトした台湾ドリンクを飲みながらゆっくりと過ごすのもおすすめの過ごし方です。

特に夕方の光が建物に差し込む時間帯は雰囲気が一層引き立ち、景色を楽しみながら味わう食事は、記憶に残る体験となるでしょう。

 

朝食・ランチにおすすめのグルメ

朝食・ランチにおすすめのグルメ

四四南村やその周辺には、朝食やランチに適した飲食店が点在しています。

村内のカフェは、2025年から朝食メニューをスタートさせており、朝8:30から営業しています(時期によって変化する可能性はあります)。

この時間帯は観光客も少なく、静かな環境で朝のひとときを楽しむことができます。

また、Cafeでは、台湾茶と手作りケーキのペアリングが楽しめ、落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと食事ができます。

市販とは異なる風味のパイナップルケーキは、特におすすめの一品です。

さらに、四四南村の周辺エリアには、伝統的な台湾料理を提供する食堂も多くあります。

市政府駅周辺では、「蚵仔煎(オアジェン)」や「臭豆腐(チョウドウフ)」といった台湾小吃を楽しめる店が点在しています。

このように、四四南村では伝統とモダンが融合した多彩なグルメを楽しむことができ、訪れるたびに異なる味わいを発見できるのも魅力のひとつです。

 

まとめ:四四南村の魅力と観光情報を総括

まとめ
✅1940年代に中国大陸から来た軍人のために建てられた眷村である

✅旧日本軍の倉庫を改修して住宅として使用された歴史を持つ

✅台湾各地の文化と中華文化が融合した生活文化が見られる

✅眷村文化が色濃く残る路地や建物が今も保存されている

✅台北101との風景の対比が観光客に人気の撮影ポイントとなっている

✅MRT「市政府駅」や「台北101/世貿駅」から徒歩圏内に位置する

✅バスやタクシーでもアクセスが良く、行き方に困らない

✅赤レンガの建物とカラフルなドアがレトロな雰囲気を醸し出す

✅B棟とC棟の間の広場から台北101を背景に写真が撮れるスポットがある

✅四四南村文化歴史館では当時の暮らしぶりが展示されている

✅観光の際は営業時間9時〜17時または18時に訪れるのがよい

✅カフェ「好丘」では台湾産ベーグルなど地元食材を楽しめる

✅「四四選物商店」などで台湾雑貨やオリジナルグッズが手に入る

✅毎週末開催される「Simple Market」は雑貨好きに人気のイベント

✅観光ルートに組み込みやすく、松山文創園区や台北101と併せて回れる

四四南村は、台湾の歴史や文化、そして現代との融合を感じられるとても魅力的なスポットです。

眷村としての成り立ちや、今も残る建物、写真映えする景観など、訪れるたびに新たな発見があります。

台北101からのアクセスも良く、雑貨店やカフェ、展示館も充実しているため、観光コースにぜひ取り入れていただきたい場所です。

台湾観光の際は、ぜひ四四南村を訪れて、過去と現在が交差する不思議な時間を体験してみてください。