台湾の北部に位置する美しい港町・淡水は、「台湾のベニス」とも呼ばれ、歴史と自然が調和した魅力あふれるエリアです。
淡水観光では、異国情緒あふれる建築やロマンチックな夕景、心温まる地元グルメなど、さまざまな楽しみ方ができます。
この記事では、淡水を訪れる方に向けて、見逃せないスポットや穴場、現地でしか味わえない名物グルメまで幅広く紹介します。
さらに、初めての方でも迷わず楽しめるモデルコースも提案しており、充実した淡水旅行を計画するためのヒントが満載です。
記事のポイント
🔴淡水の主要観光スポットとその魅力
🔴淡水で楽しめる代表的なグルメ
🔴効率よく巡るためのモデルコース
🔴歴史や文化を感じられる穴場スポット
淡水で外せない観光スポット
淡水海関碼頭で歴史と夕日を堪能
淡水海関碼頭は、歴史的価値と自然の美しさが同時に楽しめる貴重なスポットです。
かつて淡水が貿易港として栄えていた時代、税関業務のために利用されていたこの埠頭には、洋館やレンガ倉庫が今も残っており、歴史を肌で感じることができます。
中でも特徴的なのが、200メートルにわたって延びる埠頭の先に設置されたベンチ群で、ここからは淡水河や関渡大橋の景観を一望できます。
また、日没の時間帯には、夕日が川面を美しく染め上げ、訪れる人々にとって忘れられない風景を提供します。
レンガ倉庫ではイベントが開催されることもあり、文化的な体験も可能です。
さらに、自転車のレンタルが用意されており、気候の良い日には河沿いの道をサイクリングしながら散策するのもおすすめです。
注意点としては、屋内施設の営業時間が9:30〜19:30までに限られている点と、毎月第一月曜日などに休業日が設けられているため、事前に確認することが重要です。
紅毛城で体感する台湾の西洋史
紅毛城は台湾における西洋の歴史的影響を理解するのに最適な場所の一つだとわかります。
1629年にスペイン人によって建設され、その後オランダ人に引き継がれたこの建物は、名前の通り"紅毛(オランダ人)"との関わりを今に伝えています。
赤レンガ造りの外観は印象的で、写真映えするフォトスポットとしても人気です。
一方で、1860年代からはイギリス領事館としても使用された経緯があり、内部はヴィクトリア朝様式で整えられています。
ヨーロッパ建築の影響を感じながら、当時の外交関係や生活様式に思いを馳せることができる点も、この施設の大きな魅力です。
紅毛城の入場券を購入すれば、徒歩圏内にある小白宮や滬尾炮台にも入場可能で、観光ルートの一部として効率的に回ることができます。
訪問時は、休業日にあたる第一月曜日や旧正月などを避けるよう注意が必要です。
漁人碼頭でロマンチックな夕景
漁人碼頭は淡水観光において夕景を楽しむのに最も適した場所といえます。
このエリアは情人橋をはじめとする見どころが多く、淡水河沿いの遊歩道にはカフェやレストランが立ち並び、リラックスしたひとときを過ごすのにぴったりです。
また、映画のロケ地にもなったことがあるほど景観が美しく、台湾国内でも高い知名度を誇るデートスポットとして知られています。
日没時には空と川が茜色に染まり、情人橋のシルエットが幻想的な雰囲気を演出します。
さらに、夜になると情人橋がライトアップされ、昼間とは異なるロマンチックな表情を見せてくれます。
アクセスも良好で、淡水駅からバスやタクシーでおよそ15分で到着可能です。
利用の際には天候に注意し、雨の日を避けて訪れるのが望ましいです。
加えて、週末や夕方の時間帯は混雑するため、早めの移動や事前予約を心がけるとスムーズに観光できます。
小白宮でコロニアル建築を満喫
小白宮は淡水に残るコロニアル様式の建築美を堪能できる場所として、建築や歴史に興味のある方におすすめです。
正式名称は前清淡水関税務司官邸で、1862年に建設されました。
白を基調とした外観とアーチ型回廊が特徴的で、スペイン風の明るい雰囲気を持つこの建物は、フォトスポットとしても人気があります。
展示室では、小白宮の建築的な特徴やその歴史的背景について学べる資料が公開されており、散策をしながら知識も深められます。
庭園は丁寧に手入れされており、テラス席に座って一息つくことも可能です。
また、高台に位置するため、淡水河や観音山を見渡せる眺望も楽しめます。
注意点としては、営業時間は通常9:00〜17:00で、チケット販売は閉館30分前に終了します。
定休日は月曜日や旧正月初日などに設定されているため、事前に公式サイトで確認することが推奨されます。
無極天元宮で桜と絶景を楽しむ
無極天元宮は季節によって異なる魅力を楽しめる淡水の名所のひとつとなっています。
特に春には山三色桜や吉野桜などが咲き誇り、台湾でも有数の桜の名所として知られています。
桜の見頃は2月上旬から3月下旬までと長く、多くの観光客で賑わいます。
この寺院の象徴である無極真元天壇は、高さ約108メートルを誇り、建物の内部に入って頂上まで登ることができます。
ただし、エレベーターは設置されておらず、全て階段を利用する必要があります。
そのため、訪問時は歩きやすい靴を履いていくことが大切です。
桜の季節以外は比較的空いており、静かな雰囲気の中でのんびりと過ごすことができます。
アクセスは淡水駅から車で約15分、シャトルバスの利用も可能です。
なお、営業時間は6:00〜20:00で、不定休となっているため、訪れる前に公式サイトや現地の案内板で最新情報を確認するのがおすすめです。
淡水老街で食べ歩きと買い物三昧
淡水老街はグルメとショッピングを同時に楽しめる淡水観光の中心的存在といえます。
MRT淡水駅からすぐの場所に位置し、環河道路や中正路などに屋台やレストラン、土産物店が集まっています。
台湾各地に存在する「老街」の中でも特に活気があり、食べ歩きが目的の観光客にとっては見逃せないスポットです。
特に有名なグルメとしては、揚げ豆腐の中に春雨を詰めて魚の練り製品で蓋をした「阿給(アゲイ)」や、魚のすり身で作られた「魚丸湯(ユーワンタン)」があります。
中でも「文化阿給」や「可口魚丸」といった店は人気があり、訪れる価値があります。
加えて、淡水名物の大きなソフトクリームも観光客に好評です。
老街では、お菓子や雑貨などのローカルなお土産も豊富にそろっており、駅から近いため荷物が多くなっても安心して買い物を楽しめます。
さらに、淡水渡船碼頭からは対岸の八里に渡る船も出ており、老街散策の延長としてミニクルーズ体験も可能です。
営業時間は各店舗によって異なりますが、通りは24時間開放されており、いつ訪れても賑わいを感じられるのが特徴です。
淡水の穴場観光地を巡ってみよう
福佑宮で媽祖信仰の歴史に触れる
本来は宗教施設である福佑宮ですが、観光スポットとしても十分な魅力を備えています。
1782年に建立されたこの寺院は、淡水で最も歴史ある媽祖廟として知られており、航海の守護神である媽祖が祀られています。
第三級古蹟にも指定されており、歴史的価値の高い建造物です。
注目すべきは、正殿内に飾られている「翌天昭佑」という額で、これは清朝の光緒帝から授けられたものです。
この額には、清仏戦争における貢献への感謝が込められており、当時の時代背景を今に伝える重要な文化財となっています。
寺院のすぐそばには、カラフルな階段があり、地元の人々の間ではフォトスポットとしても人気を集めています。
淡水老街の中に位置しており、淡水駅から徒歩7分とアクセスも良好です。
観光途中に気軽に立ち寄れる点も大きな魅力です。
多田榮吉故居で日本統治時代を知る
多田榮吉故居は淡水の歴史の中でも特に日本統治時代を伝える貴重な場所です。
1932年に建てられたこの木造建築は、当時淡水の街長を務めた日本人・多田榮吉の住居として使われていました。
現在も保存状態が非常に良く、日本家屋の雰囲気をそのままに保っています。
台湾で最も早く水道が通された住宅の一つとしても知られており、当時の生活レベルの高さを示す重要な証拠ともなっています。
内部には実際に使われていた調度品や、多田榮吉の功績を紹介する資料が展示されており、見学することで当時の生活や彼の人物像について理解を深めることができます。
また、建物からは淡水河の美しい景観を眺めることができ、静かな時間を過ごしたい方にも最適です。
一滴水紀念館で日台交流を感じる
一滴水紀念館は日台の深い交流を象徴する場所として、多くの人に感動を与える施設となっています。
この館は、作家・水上勉の父親である大工・水上覚治が福井県に建てた日本家屋を、そのまま淡水に移設したものです。
建物の移設には5年の歳月がかかり、釘を一本も使わずに再建されたという事実が、日本の伝統建築技術の高さを物語っています。
また、1999年の台湾地震の際に日本から支援が行われたことが、移設のきっかけとなっており、日台の友好の証としても評価されています。
館内では、水上勉や台湾の作家・陳舜臣に関する展示が行われており、文化的な交流の一端を感じることができます。
施設の周囲には美しい日本庭園が広がっており、落ち着いた雰囲気の中で心静かに過ごすことができます。
入場料が無料である点も訪問しやすさの一因です。
滬尾炮台で要塞跡と緑を散策
滬尾炮台は軍事施設の跡地としての歴史的意義と、自然に囲まれた散策スポットとしての魅力を兼ね備えています。
清仏戦争の時代、1884年に初代台湾巡撫・劉銘伝によって建設されたこの要塞は、防衛目的のために設けられたもので、ドイツ人技師によって設計されました。
現在では砲台そのものは残っていませんが、砲座や弾薬庫の跡地が保存されており、当時の構造を間近で観察することができます。
これにより、訪れる人々は淡水がかつてどのようにして外敵に備えていたのかを実感できます。
また、紅毛城から徒歩約15分の距離にあり、紅毛城の入場チケットで同時に入場できるため、観光ルートとしても組み込みやすいです。
周辺は緑に囲まれており、ゆったりとした時間を過ごせる環境も整っています。
和平公園で静かな時間を過ごす
和平公園は観光客が多く訪れる淡水の中でも、比較的静かに過ごせる場所として貴重な存在です。
この公園は、一滴水紀念館が設置されている場所でもあり、歴史と自然が融合した空間となっています。
園内は丁寧に整備されており、木々の間を抜ける風や小道を歩く心地よさが魅力です。
大きなイベントなどは行われていないため、落ち着いた時間を求める人にとって理想的なスポットです。
また、紀念館の見学と併せて訪れることで、散策の途中に文化と触れ合うひとときを過ごすことができます。
アクセスは淡水駅から車で約8分ほどとやや離れていますが、その分静かな環境が保たれています。
周囲の騒がしさから少し離れて、心を休めたいときにおすすめです。
淡水旅行をもっと楽しむコツ
グルメ満喫!阿給と魚丸湯を食す
淡水を訪れる際にぜひ味わっておきたいのが、地元ならではのグルメです。
中でも特に有名なのが「阿給(アゲイ)」と「魚丸湯(ユーワンタン)」です。
これらは淡水老街の食べ歩きグルメとして多くの観光客に親しまれており、淡水らしさを感じられる味わいです。
阿給は、日本語の「あげ」を由来とする名前を持ち、揚げ豆腐の中に春雨を詰め、魚の練り製品で蓋をした後、甘辛いタレをかけていただく料理です。
淡水名物の一つとして知られ、独特の食感と味わいが魅力です。
特に「文化阿給」では、阿給に魚のつみれスープと肉まんをセットにしたメニューが人気で、地元出身の人気歌手ジェイ・チョウが高校時代に好んでいた逸話でも知られています。
魚丸湯は、魚のすり身で作られたつみれの中に餡が入っており、あっさりとしたスープとともに提供されます。
「可口魚丸」では、しっかりとした食感の魚つみれと豚肉餡の組み合わせが評判で、胡椒を加えるとさらに風味が引き立ちます。
どちらも淡水を代表する料理として、観光の合間にぜひ味わっておきたい一品です。
渡し舟で八里までミニクルーズ
淡水の観光に少し変化を加えたい方には、渡し舟で対岸の八里まで足を伸ばすミニクルーズがおすすめです。
淡水河沿いを歩いていると、淡水と八里を結ぶフェリーが出ている渡船碼頭にたどり着きます。
ここから乗船することで、短時間ながら船旅気分を味わうことができます。
使用されている渡し舟はしっかりとした造りで、たくさんの乗客が利用できるようになっています。
乗船料は片道80元で、往復割引はありませんが、風を感じながら川を渡る体験は大変魅力的です。
船内は混雑することもあるため、座席が確保できないこともある点には注意が必要です。
八里に到着した後は、老街を歩いて食べ歩きを楽しんだり、地元の海鮮料理を味わうことも可能です。
特にムール貝が有名で、さまざまな魚介類を提供する店が並んでいます。
帰りの便に乗る頃には、淡水の街並みが夕暮れに染まり、川の上から見る景色がより一層印象的になります。
MRTとライトレールでアクセス楽々
淡水へのアクセスは非常にスムーズで、初めて訪れる方でも安心して観光を始めることができます。
台北市内からはMRT淡水信義線を利用するのが一般的で、終点の淡水駅まではおよそ35分から40分で到着します。
たとえば雙連駅から乗車した場合も、乗り換えなしで行けるため便利です。
淡水駅に到着したら、1番出口から出るとすぐに淡水老街に入ることができます。
また、MRTだけでなく「淡海ライトレール」も活用することで、より快適な観光が可能になります。
ライトレールはMRTの紅樹林駅から発着しており、淡水漁人碼頭方面へのアクセスを担っています。
車両は新しく、ブルーの流線型デザインが特徴的です。
沿線には桜が楽しめる駅や、おしゃれなカフェが集まるエリアなどもあり、乗るだけでも楽しめるのが魅力です。
終点の漁人碼頭駅では、鉄道ファンに嬉しい記念スタンプやグッズも用意されています。
レンタサイクルで淡水を快適に移動
これを活用すれば、淡水の観光がより自由で効率的になります。
淡水は観光スポットがコンパクトにまとまっている反面、徒歩ではやや時間がかかる場所もあります。
そこで役立つのが、レンタサイクルやシェアサイクル「YouBike」です。
特に淡水老街から漁人碼頭へ向かうルートや、河沿いを走るコースはサイクリングに最適です。
自然の風を感じながら走ることで、移動そのものが楽しい体験になります。
また、滬尾炮台や無極天元宮など、やや離れたスポットへのアクセスもスムーズになります。
ただし、道路状況や天候によっては走行が難しい場合もあるため、安全面には注意が必要です。
また、利用前にはステーションの場所や返却可能な地点を確認しておくと安心です。
体力に自信がある方には、サイクリングを組み合わせた観光プランが特におすすめです。
カフェでひと休み!水辺の癒し時間
もし観光の途中で少し疲れを感じたなら、水辺のカフェでひと休みするのも淡水ならではの楽しみ方です。
淡水老街を抜けて河沿いに出ると、淡水河を一望できるカフェやレストランが並ぶエリアに入ります。
特に淡水郵便局の裏手にあるスターバックスは人気のスポットで、多くの観光客で賑わっています。
これらのカフェでは、テラス席やベランダ席から水辺の景色を楽しめるように工夫されており、心地よい潮風を感じながらリラックスすることができます。
さらに、少し奥に進むと、人通りが少なく落ち着いた雰囲気のカフェが点在しており、静かに読書や会話を楽しむには最適です。
観光地ならではの混雑を離れ、自然と一体となったようなひとときを過ごせるのが、この水辺カフェエリアの魅力です。
旅の疲れを癒し、次の観光スポットへ向かうためのエネルギーをチャージする場所として、ぜひ立ち寄ってみてください。
モデルコースで効率よく観光
淡水観光をより充実したものにするためのモデルコースをご紹介します。
淡水は台北市内から電車で約40分とアクセスが良く、日帰り旅行にも最適なスポットが多く集まっています。
そのため、時間を有効に使いながら各所を効率よく巡ることが求められます。
例えば「グルメ満喫」では、まず淡水駅に到着したら淡水老街で食べ歩きを楽しみます。
次に紅毛城を見学し、その歴史的背景に触れた後、漁人碼頭まで移動して美しい景色を眺めながらカフェで一息つきます。
午後は自転車を借りて周辺を散策し、最後に無極天元宮で桜や風景を堪能するという流れです。
「たっぷり観光」では、淡水老街でランチを楽しんだ後、福佑宮を訪れて地元の文化に触れます。
その後、紅毛城と淡水海関碼頭を見学し、最後に漁人碼頭で夕日を眺めて1日を締めくくります。
各スポットが比較的近くに位置しているため、無理なく回れるのも魅力です。
淡水観光モデルコース:1日で巡る穴場の魅力
所要時間: 約8〜10時間(移動時間含む)
開始地点: MRT淡水駅
推奨時期: 春(3〜5月)または秋(10〜12月)の気候が良い時期。
桜の季節(2〜3月)は無極天元宮が特に魅力的。
8:30 - MRT淡水駅に到着、旅のスタート
アクセス: 台北市内からMRT淡水信義線(紅線)で約35〜40分。
終点の淡水駅で下車。
準備: EasyCardを用意しておくと、MRTやバス、レンタサイクルがスムーズ。
4G SIMカードも地図や最新情報の確認に便利。
スタート地点: 淡水駅1番出口を出て、すぐ目の前の淡水老街へ。
9:00 - 淡水老街で朝食&食べ歩き
アクティビティ: 淡水老街(Tamsui Old Street)は、朝から活気ある屋台や店舗が並ぶエリア。
名物の「阿給(アゲイ)」や「魚丸湯(ユーワンタン)」で朝食を楽しみましょう。
おすすめ: 「文化阿給」で阿給(約NT$40、揚げ豆腐に春雨と魚の練り物を詰めた料理)や、「可口魚丸」で魚丸湯(約NT$45、魚のすり身のスープ)を試す。
地元の人気スイーツ「カステラケーキ」(特にチーズ入り、約NT$150〜500)も見逃せません。
所要時間: 約1時間
ヒント: 朝は比較的空いているので、混雑を避けて食べ歩きを楽しむのに最適。
荷物が多い場合は、駅近くのコインロッカーを利用。
10:00 - 福佑宮で媽祖信仰の歴史に触れる
アクティビティ: 淡水老街内にある福佑宮(Fuyou Temple)は、1782年に建立された媽祖廟で、航海の守護神・媽祖が祀られています。
清朝の光緒帝から授けられた「翌天昭佑」の額や、色鮮やかな階段がフォトスポットとして人気。
所要時間: 約30分
アクセス: 淡水老街の中正路沿い、徒歩約7分。
注意点: 参拝時は静かな態度を心がけ、写真撮影は許可されたエリアで。
10:45 - 多田榮吉故居で日本統治時代の雰囲気を感じる
アクティビティ: 淡水老街から徒歩約10分の多田榮吉故居は、1932年に建てられた日本家屋。
淡水の街長を務めた多田榮吉の住居で、保存状態が良く、当時の生活を垣間見られる資料展示が魅力。
淡水河の景色も楽しめます。
所要時間: 約45分
アクセス: 中正路を北上、淡水河沿いの小道を進む。
チケット: 入場無料の場合が多いが、事前に確認を。
11:45 - 淡水海関碼頭で歴史と川の風景を満喫
アクティビティ: 1861年に建設された淡水海関碼頭(Tamsui Customs Wharf)は、かつての貿易港の歴史を伝えるスポット。
レンガ倉庫や洋館が残り、淡水河や関渡大橋の眺めが美しい。
サイクリング用のYouBikeステーションもあり、河沿いの散策もおすすめ。
所要時間: 約1時間
アクセス: 多田榮吉故居から徒歩約5分。
ヒント: 倉庫では不定期に文化イベントが開催されるので、公式サイトで事前チェックを。
13:00 - 淡水老街でランチとショッピング
アクティビティ: 淡水老街に戻り、ローカルレストランでランチ。
「鐵蛋(鉄卵)」や「エビ巻き(蝦捲)」など、淡水名物を試す。
土産物店でローカルなお菓子や雑貨を購入するのも楽しい。
おすすめ店: 「阿香魩仔魚烤鳥蛋」で焼きウズラ卵(約NT$25)や、「三姊妹阿給」で阿給のバリエーションを。
所要時間: 約1.5時間
ヒント: 老街は昼過ぎから混雑するので、早めのランチがおすすめ。
14:30 - 滬尾炮台で歴史と緑を散策
アクティビティ: 滬尾炮台(Hobe Fort)は、1884年に清朝の劉銘伝が建設した要塞跡。
ドイツ人技師による設計で、砲座や弾薬庫の遺構が残る。
緑に囲まれた静かな環境で、歴史と自然を同時に楽しめる。
紅毛城のチケットで入場可能。
所要時間: 約45分
アクセス: 淡水老街から徒歩約15分、またはYouBikeで約5分。
チケット: 紅毛城とのセットチケット(約NT$80、要確認)。
15:30 - 一滴水紀念館で日台交流を体感
アクティビティ: 一滴水紀念館(One Drop of Water Memorial Hall)は、日本家屋を移設した施設で、水上勉や陳舜臣の展示を通じて日台の文化交流を感じられる。
美しい日本庭園でのんびり過ごすのもおすすめ。
入場無料。
所要時間: 約45分
アクセス: 滬尾炮台から徒歩約10分、またはYouBikeで約5分。
ヒント: 和平公園内にあり、静かな散策に最適。
16:30 - YouBikeで漁人碼頭へ移動、夕日を堪能
アクティビティ: YouBikeをレンタルし、淡水河沿いのサイクリングロードを走って漁人碼頭(Tamsui Fisherman’s Wharf)へ。
情人橋(Lover’s Bridge)や川沿いの遊歩道で夕日を眺める。
橋のライトアップは夜のロマンチックな雰囲気も魅力。
所要時間: 約1.5時間(移動含む)
アクセス: 淡水老街からYouBikeで約15分、またはバス(紅26、836など)で約10分。
ヒント: 夕方(17:00〜18:00)は混雑するので、早めに到着を。
テラス席のあるカフェ(例: スターバックス漁人碼頭店)で夕日を楽しみながら休憩も可。
18:30 - 渡し舟で八里へミニクルーズ
アクティビティ: 淡水渡船碼頭から八里へのフェリー(片道約NT$60)でミニクルーズ。
八里老街で海鮮料理(特にムール貝)や軽食を楽しみ、淡水の夜景を船上から眺める。
所要時間: 約1.5時間
アクセス: 漁人碼頭から徒歩約10分で渡船碼頭へ。
フェリーは約15分で八里着。
注意点: 天候が悪い日は波が高く濡れる可能性があるので、屋内席を選ぶ。
20:00 - 淡水駅へ戻り、台北へ
アクティビティ: 八里からフェリーで淡水に戻り、MRT淡水駅へ。
淡水老街で最後の買い物や夜食(例: 大きなソフトクリーム)を楽しむのも良い。
MRTで台北市内へ戻る(約40分)。
アクセス: 八里からフェリーで淡水渡船碼頭へ(約15分)、そこから徒歩約10分で淡水駅。
注意点
天候: 雨の日は漁人碼頭や渡し舟が濡れる可能性があるので、雨具持参。
春・秋は気候が安定。
移動手段: YouBike(シェアサイクル)は淡水観光に最適。
ステーションは淡水駅、漁人碼頭、紅毛城付近などにあり、30分約NT$10〜20。
返却地点を事前に確認。
まとめ:淡水の魅力を余すことなく知るための総括
✅淡水海関碼頭では歴史ある埠頭と夕景が楽しめる
✅紅毛城では西洋建築と台湾の外交史に触れられる
✅漁人碼頭は情人橋と夕日の名所として人気が高い
✅小白宮ではコロニアル建築の美を堪能できる
✅無極天元宮では桜と絶景が同時に楽しめる
✅淡水老街ではグルメと土産探しが同時に満喫できる
✅福佑宮は媽祖信仰の歴史と文化を学べる場所である
✅多田榮吉故居では日本統治時代の生活様式を体感できる
✅一滴水紀念館は日台交流の歴史を象徴する建築である
✅滬尾炮台は要塞跡としての歴史的価値が高い
✅和平公園では静かに自然と文化を味わえる
✅路地裏散策では淡水のローカルな魅力を発見できる
✅渡し舟を使えば八里へのミニクルーズが楽しめる
✅MRTとライトレールでアクセスが非常に便利である
✅レンタサイクルで効率よく観光スポットを回れる
淡水は、歴史、自然、文化、そしてグルメが調和した台湾屈指の観光地です。
港町としての風情と、昔ながらの街並みが残る老街、さらに桜や夕日など、四季折々の美しい風景が楽しめるのも大きな魅力です。
モデルコースを参考にすれば、効率的に淡水の名所を巡ることができ、初めての方でも充実した一日を過ごせます。
台湾旅行の中でも、淡水は心に残る特別な場所となることでしょう。
観光だけでなく、地元の人々とのふれあいや、路地裏での小さな発見が、旅の楽しさをより一層深めてくれます。
ぜひ、次の台湾旅行では「美しい港町・淡水」を訪れてみてください。