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彩虹眷村の現在と行き方・入場料・楽しみ方【2025年版】

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台湾観光ガイド

台湾旅行が大好きで何回も旅行しています。 皆様にも台湾の魅力を知って頂きたくてサイトを作りました。 ホテル・観光・航空券・お土産など初心者からリピーターまで役に立つ情報を発信します。

台湾・台中の虹の村として知られる彩虹眷村は、カラフルな壁画と温かな雰囲気が魅力の観光スポットです。

もともとは軍人とその家族が暮らしていた住宅地でしたが、おじいちゃんこと黄永阜さんが描き始めた絵によって注目を集め、今では人気の撮影スポットとして知られています。

特徴的なアートだけでなく、過去には著作権を巡るトラブルや一時休業もありましたが、現在は再び開放され、訪れる人々を楽しませています。

この記事では、彩虹眷村の魅力や営業時間、入場料、行き方といった基本情報をはじめ、観光をより楽しむためのポイントを詳しくご紹介します。

記事のポイント

🔴彩虹眷村の歴史や成り立ち

🔴見どころや撮影スポットの魅力

🔴現在の状況やアクセス方法

🔴営業時間や入場料などの基本情報

彩虹眷村の魅力と楽しみ方ガイド

彩虹眷村とは?名前と意味の由来

彩虹眷村とは?名前と意味の由来
彩虹眷村(さいこうけんそん)とは、台湾の台中市南屯区に位置する芸術村です。

この場所はもともと「眷村」と呼ばれる軍人とその家族が暮らすための住宅地でした。

1949年の国共内戦の後、中国大陸から台湾へ移住した国民党軍の兵士たちが定住したことで生まれたのが「眷村」です。

その中でも、彩虹眷村は特に色鮮やかな壁画で知られる存在となりました。

この村の「彩虹」は日本語で「虹」を意味し、実際に村全体が虹色のカラフルなアートで彩られています。

そのため、「彩虹眷村」は直訳すると「虹の軍人村」という意味になります。

名称の由来は村の見た目そのものであり、村内の壁や地面、建物に描かれたカラフルな絵が象徴となっています。

こうした背景から、彩虹眷村は単なる観光地ではなく、台湾の戦後の歴史と芸術文化が交錯するユニークな場所として注目されています。

 

レインボーおじいちゃんの物語

レインボーおじいちゃんの物語

彩虹眷村を語る上で欠かせないのが、「彩虹爺爺(レインボーおじいちゃん)」こと黄永阜(ホアン・ヨンフー)さんの存在です。

1924年に中国の広東省台山県で生まれた黄さんは、抗日戦争に参戦し、その後香港に居住していました。

国共内戦の影響で台湾に渡り、やがて台中市のこの村に暮らすようになりました。

黄さんが絵を描き始めたのは2008年、87歳のときです。

再開発による村の取り壊しを防ぎ、退屈を紛らわすために自宅の壁に絵を描き始めたことがきっかけでした。

特別な美術教育を受けたわけではなく、彼のアートは純粋な発想と創造性から生まれました。

このようにして始まった壁画は次第に村全体に広がり、観光客を惹きつける存在となりました。

黄さんの絵には人々や動物、吉祥文字などが描かれ、見る人の心を温かくする力を持っていました。

2024年1月23日、黄さんは台中市内で100歳の生涯を閉じましたが、その功績と精神は今も彩虹眷村に息づいています。

 

彩虹眷村の歴史と保存運動

彩虹眷村の歴史と保存運動

彩虹眷村の始まりは、1949年以降に台湾に渡ってきた国民党軍の兵士たちとその家族のために作られた「眷村」という住宅地です。

当初は軍人村として機能していたこの地域も、時の流れと共に老朽化が進み、2000年代後半には再開発のため取り壊しが決定されていました。

しかし、黄永阜さんが自宅の壁に絵を描き始め、その作品が注目されるようになると、地域住民や学生たちが村の保存運動を開始しました。

黄さんの絵が持つ独特な温かさやユーモア、そしてその背景にある歴史的価値が認められ、多くの人々が保存に賛同したのです。

結果として、2010年に台中市はこの眷村の保存を決定し、「彩虹眷村」という名で観光スポットとして整備されました。

こうして、取り壊されるはずだった村は、一人の退役軍人の手によって芸術の村へと生まれ変わりました。

 

カラフルなアートの見どころ紹介

カラフルなアートの見どころ紹介

彩虹眷村の最大の見どころは、村内に広がる色鮮やかなアート作品です。

建物の壁や地面に描かれた絵は、全体としてまるで絵本の中に入り込んだかのような不思議な感覚を与えてくれます。

壁画には、笑顔の人々、動物、幾何学模様、そして「家」「愛」「福」などの吉祥文字が描かれており、それぞれに黄永阜さんの思いが込められています。

特に、描かれている人物や動物たちの表情は、素朴でありながらも生命力にあふれ、訪れた人の心を癒やしてくれると評判です。

さらに、壁面だけでなく足元にも注目すべきです。

地面や路地にもカラフルな絵が描かれており、360度どこを見てもアートが楽しめる空間となっています。

まさに村全体が一つの巨大なアート作品とも言えるでしょう。

 

フォトジェニックな撮影スポット

フォトジェニックな撮影スポット

彩虹眷村は、村全体がフォトジェニックなスポットとして知られています。

観光客の多くがここを訪れる目的の一つが、壁画を背景にした写真撮影です。

特に人気のある撮影スポットの一つが、村の中央を通るメインストリートです。

両側の壁に描かれた鮮やかな絵を背景にしながら、光の加減によってさまざまな表情の写真が撮れます。

朝の時間帯は光が柔らかく、より美しく撮影できるためおすすめです。

また、笑顔の人物や動物が描かれた壁画の前では、同じポーズをとって撮影することでユニークな一枚が残せます。

地面に描かれたアートも見逃せず、ローアングルからの撮影によって面白い構図の写真を撮ることができます。

さらに、村の入口に設置された「彩虹眷村」の看板も人気のスポットで、訪問の記念写真には最適です。

どの場所も色鮮やかで、写真に収めたくなるような光景が広がっています。

 

SNS映えする写真の撮り方のコツ

SNS映えする写真の撮り方のコツ

彩虹眷村でSNS映えする写真を撮るためには、いくつかのポイントを押さえておくと良いでしょう。

まず、最もおすすめなのは早朝の訪問です。

開村時間である午前9時直後であれば、観光客が少なく、人の写り込みを避けてじっくりと撮影ができます。

服装については、村の背景が非常にカラフルであるため、シンプルかつ明るい色合いの服を選ぶと、写真全体がまとまりやすくなります。

特に白や淡い色は背景とのコントラストが強調され、より印象的な写真が撮れます。

撮影機材としては、広角レンズがあると便利です。

村の路地は狭いため、広角レンズを使うことで空間全体を捉えやすくなります。

また、地面のアートも魅力の一つなので、ローアングルからの撮影を試してみるのも良いでしょう。

なお、パフォーマーとして村内に現れる仮装キャラクターとの記念撮影も、SNSで人気を集めるポイントの一つです。

撮影のタイミングやアングルに工夫を加えることで、よりユニークで映える写真が撮れるようになります。

 

彩虹眷村のアクセスと観光情報

台北から彩虹眷村への行き方

彩虹眷村を訪れるためには、まず台湾の首都である台北から台中への移動が必要です。

台北から台中まではいくつかの移動手段があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

台湾新幹線(高鐵)を利用すると、台北駅から高鐵台中駅まで約50〜60分で到着します。

料金は片道約675台湾ドル(約3,076円、2025年5月時点の為替レートによる)で、もっとも速くて快適な移動手段です。

台湾鉄道(台鐵)を使う場合は、急行列車で約1時間40分〜2時間30分、普通列車で約2.5〜3.5時間かかり、料金は片道241〜375台湾ドル(約1,100〜1,709円)と安価です。

高速バスは約2〜2.5時間で、料金は片道約300台湾ドル(約1,367円)ですが、渋滞により遅延の可能性があります。

時間を優先する場合は新幹線を、費用を抑えたい場合は鉄道やバスを選ぶと良いでしょう。

日帰り観光には、移動時間が短い新幹線が特におすすめです。

 

台中駅からのおすすめルート(バス・タクシー・自転車)

台中駅からのおすすめルート

台中駅や高鐵台中駅に到着後、彩虹眷村へはバス、タクシー、YouBike(シェアサイクル)などで移動できます。

バスを利用する場合、台中駅または嶺東科技大学バス停から99番や617番のバスに乗り、「彩虹眷村(嶺東南路)」バス停で下車します。

所要時間は約15〜20分、料金は約30台湾ドルです。

バスの本数が限られているため、事前に台中市バス情報システムで時刻表を確認することをおすすめします。

タクシーの場合は、台中駅から約20分で到着し、料金は約300台湾ドルです。

初めての訪問やグループでの移動に便利です。

YouBikeを利用する場合、台中駅から約7kmの距離を自転車で移動できますが、主要道路の交通量や体力に注意が必要です。

スケジュールや予算に応じて、さまざまな移動手段から選択可能です。

 

彩虹眷村の営業時間と混雑状況

彩虹眷村の営業時間と混雑状況

彩虹眷村の営業時間は火曜〜日曜の午前9時から午後5時までで、月曜日は休館です。

年中無休ではなく、台湾の祝日やイベント時に営業時間が変更される場合があるため、公式SNSや台中市観光サイトでの確認が推奨されます。

混雑状況は時間帯により異なり、土日祝日の午前10時〜午後3時は観光バスによる団体客で混雑し、写真撮影が難しい場合があります。

平日の朝9時頃は比較的空いており、ゆっくりと見学や撮影が楽しめます。

早朝の自然光は壁画の鮮やかな色彩を美しく引き立てます。

混雑時には撮影の順番待ちが必要となり、所要時間が長くなるため、早朝や平日の訪問が快適です。

 

入場料は無料?現地での注意点

入場料は無料?現地での注意点

彩虹眷村は、2025年現在も入場無料の観光スポットとして開放されています。

特別な展示やイベントでも入場料は発生せず、誰でも気軽に訪れられます。

以前は村内にグッズ販売店やカフェがありましたが、2023年の再開以降、これらの施設は閉鎖されています()。

村の維持のために寄付を受け付けている場合があり、任意で支援することで村の保存に貢献できます。

一部エリアはメンテナンスのため閉鎖されている場合があるため、公式SNSや台中市観光サイトで最新情報を確認することが重要です()。

村内に飲食店や売店はないため、飲み物や軽食の持参が推奨されます。

無料で楽しめる魅力的なスポットですが、混雑対策や事前準備が必要です。

 

彩虹眷村周辺の観光スポット紹介

宮原眼科の歴史と建物の魅力

彩虹眷村の周辺には、魅力的な観光スポットが点在しています。

台中市内は歴史的建築、文化施設、自然景観が調和したエリアです。

「宮原眼科」は、旧眼科医院をリノベーションしたおしゃれなスイーツショップで、独特な建築と内装が人気です。

台湾の「ウユニ塩湖」とも呼ばれている「高美湿地」は夕日の美しさで知られ、時間が合えば壮大な自然を満喫できます。

台中國家歌劇院、審計新村、逢甲夜市、日月潭なども人気で、「彩虹眷村+宮原眼科+高美湿地」のコースは多くの旅行者に支持されるモデルプランです。

台中の公共交通機関は台北ほど発達していないため、チャーター車や現地ツアーの利用は効率的に複数のスポットを巡る有効な手段です。

 

逢甲夜市でグルメ(夜市)

逢甲夜市

台中で最も有名な「逢甲夜市」(台中市西屯區文華路、彩虹眷村から約10km、車で約20分)は、1963年から続く台中最大の夜市です。

週末には10万人以上が訪れ、活気にあふれています。

おすすめは「大腸包小腸」(豚の大腸にもち米とソーセージを挟んだ台湾式ホットドッグ)や「地瓜球」(サツマイモを丸めて揚げたもちもちのスイーツ)。

どちらも逢甲夜市発祥の名物で、観光客に大人気です。

 

彩虹眷村を巡る旅の2025年最新事情

2025年現在の彩虹眷村の様子

2025年現在の彩虹眷村の様子

2025年現在、彩虹眷村は以前の姿から少しずつ変化を見せています。

2022年に発生した著作権トラブルや、2024年1月に創始者である黄永阜さんが100歳で亡くなったことを受け、村の運営や景観に影響が及んでいます。

一部の壁面や路面では絵が剥げている箇所も見られ、観光客の多さに対してメンテナンスが追いついていない様子も報告されています。

それでも、彩虹眷村は火曜から日曜の9:00~17:00に開放され、依然としてSNSを通じて多くの観光客を引きつける人気スポットであり続けています。

 

過去のトラブルと著作権問題

彩虹眷村は台中

彩虹眷村では、2022年7月30日に管理を委託されていた彩虹文創公司と黄永阜さんの間で著作権や管理を巡る対立が発生し、一部の壁画が白いペンキで塗りつぶされる事件に至りました。

台中市文化局はこれを侵権行為として同社と関連する8人を提訴しましたが、2024年8月の判決で契約に基づく行為と認められ、文化局が敗訴しました。

事件後、村は一時閉鎖され、2023年6月1日から試験的な参観が再開。

2025年現在は通常営業されていますが、一部の壁画は木の板で覆われたまま復元されていません。

黄さんの著作権は引き続き彼に帰属しますが、運営団体が管理権限を持つ形での運営が続いています。

現在、関連グッズは市内の店舗やオンラインで販売されています。

 

彩虹眷村で買えるグッズやお土産

彩虹眷村で買えるグッズやお土産

かつて彩虹眷村では村内でグッズ販売が行われていましたが、2023年の再開以降、村内の店舗は閉鎖されています。

現在は台中市内の店舗で、黄永阜さんのアートをモチーフにしたポストカードや雑貨を購入できます。

これらのグッズは観光の記念やお土産として人気で、訪問者に彩虹眷村の魅力を伝えるアイテムとなっています。

村内での商業活動は縮小されており、警備員が配置されるなど観光に特化した運営が行われています。

お土産購入を希望する場合は、台中市内の店舗やネット通販を利用する必要があります。

現地での販売がない点に注意が必要です。

 

休業情報と今後の運営の見通し

 

休業情報と今後の運営の見通し

彩虹眷村は2022年7月の壁画損壊事件後、一時閉鎖され、2023年6月1日から試験的にプレオープンしました。

2025年5月現在は火曜~日曜の9:00~17:00(月曜休館)で通常営業されています。

現在の運営は原創保留區と市民共創區に分かれた体制で行われ、台中市当局と地域コミュニティが協力して保存と運営にあたっています。

黄永阜さんの逝去後も、村は観光地として維持されています。

周辺では再開発が進み、高層マンションなどが建設中であり、景観や訪問者数に影響を与える可能性があります。

訪問時には交通規制や騒音の可能性があるため、最新情報を確認することが推奨されます。

著作権を巡る訴訟は2024年に一旦終了しましたが、運営方針や保存方法は引き続き注目されています。

 

まとめ:彩虹眷村の魅力と訪問前に知っておきたいポイント総括

まとめ
✅彩虹眷村は台中にあるカラフルな芸術村

✅退役軍人の黄永阜(レインボーおじいちゃん)が描いた壁画が有名

✅軍人村だった歴史背景を持ち、戦後文化が色濃く残る

✅村全体が撮影スポットとなっておりSNS映えに最適

✅入場料は無料で誰でも気軽に訪問できる

✅営業時間は火曜~日曜の9:00~17:00で月曜は休業

✅台北からの行き方は新幹線が最速で便利

✅台中駅からはバス・タクシー・自転車でアクセス可能

✅白や淡色の服装が背景との相性が良く写真映えしやすい

✅早朝の訪問は観光客が少なく撮影に最適

✅過去に著作権トラブルがあり一時休業していた経緯がある

✅壁画の一部は劣化しておりメンテナンスが課題となっている

✅現在は地元との共創により新たな作品も展示されている

✅彩虹眷村周辺には人気の観光地や便利な施設が点在している

彩虹眷村は、芸術と歴史、そして人々の思いが詰まった特別な場所です

色鮮やかな壁画に囲まれて歩くだけで、心が温かくなるような体験ができます。

写真映えするスポットとしても人気が高く、訪れるたびに新しい発見があるのも魅力の一つです。

また、アクセスも比較的便利で、台中観光のモデルコースにも組み込みやすい場所です。

おじいちゃんの想いが込められた作品を今に残す彩虹眷村へ、ぜひ足を運んでみてください。

観光の合間に、少しだけ立ち止まって、その背景にある物語にも触れてみてはいかがでしょうか。

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