台湾旅行といえば、夜空にたくさんのランタンが舞い上がる幻想的な光景、一度は見てみたいですよね。
私もずっと憧れていました。
でも、計画しようとすると「台湾のランタン飛ばしはいつ開催してるんだろう?」って疑問にぶつかるかなと思います。
特に2026年の具体的な日程や、有名な平渓天燈節(へいけいてんとうせつ)の情報は気になりますよね。
それに、ランタンフェスティバルとの違いがよく分からなかったり、イベントの日じゃなくても「十分(じゅうふん)」なら一年中体験できるって話も聞くし、実際どこでできるのか、台北からの行き方、予約が必要なのか、色々と迷う点が多いかもしれません。
この記事では、台湾ランタン飛ばしはいつ体験できるのか、最新のイベント情報から通年での楽しみ方まで、私が調べた情報を分かりやすくまとめました。
記事のポイント
- 2025年と2026年のランタンイベント開催時期
- 一年中ランタン飛ばしが楽しめる「十分」の魅力
- ランタンを飛ばせる場所と台北からのアクセス方法
- 予約の必要性と現地での体験ステップ
台湾ランタン飛ばしはいつ?イベント日程

台湾ランタン飛ばしといえば、年に一度の盛大なお祭りをイメージする方も多いかもしれませんね。
このお祭りは「平渓天燈節(へいけいてんとうせつ)」と呼ばれています。
台湾ランタン飛ばしはいつ開催されるのか、まずはこの特別なイベントの日程から見ていきましょう。
平渓天燈節とは?

台湾で最も有名で大規模なランタン飛ばしイベントが、この「平渓天燈節」です。
これは、台湾北部の新北市平渓区で、毎年旧暦の1月15日にあたる「元宵節(げんしょうせつ)」に合わせて開催される伝統的なお祭りなんですね。
もともとは、昔この地域の人々が盗賊からの避難の合図や、無事を知らせる通信手段として天燈(ランタン)を上げていたものが起源とされています。
それが時を経て、無病息災や幸福を祈る行事へと発展したそうです。
今では、数百個のランタンが一斉に夜空へ放たれる圧巻の光景を一目見ようと、世界中から多くの観光客が集まる台湾を代表する風物詩になっています。
2025年の開催日はいつ?

2025年の「平渓天燈節」は、2月8日(土)と2月12日(水)に開催しました。
2月12日が旧暦1月15日の元宵節にあたりますね。
主な会場は、平渓区の十分(じゅうふん)にある十分天燈広場などです。
当日は、願い事が書かれた多くのランタンが、数回に分けて一斉に打ち上げられます。
このイベント期間中は、本当に多くの人で混雑します。
会場周辺では大規模な交通規制が敷かれるため、参加を計画する場合は、早めの行動と公共交通機関の利用が不可欠かなと思います。
2026年の開催日予想と注意点

さて、気になる2026年の「平渓天燈節」ですが、2026年3月3日(火)に開催予定です。
ただし、これはあくまで予定です。
正確な日程は、新北市観光旅遊局などの公式サイトで発表されるはずです。
旅行の計画を立てる際は、必ず最新の公式情報を確認するようにしてくださいね。
ランタンフェスティバルとの違い

台湾の2月のイベントとして、「平渓天燈節」と並んでよく耳にするのが「台湾ランタンフェスティバル(台湾燈會)」です。
この二つは名前が似ていますが、内容は全く異なるイベントであるため注意が必要ですね。
- 平渓天燈節: 願い事を書いたランタンを「空に飛ばす」体験型のお祭り。
- 台湾ランタンフェスティバル: 巨大で色鮮やかなランタン(提灯)のオブジェを「鑑賞する」展示型のイベント。
台湾ランタンフェスティバルは、台湾各地が持ち回りで開催します。
例えば2025年は桃園市で、2月12日から2月23日まで開催されました。
「飛ばす」のが目的なのか、「見る」のが目的なのかで、選ぶべきイベントが変わってきますね。
イベントとフェスティバルの比較表

主な違いを以下の表にまとめました。
スマートフォンなどで見えにくい場合は、横にスクロールしてみてください。
| 項目 | 平渓天燈節 | 台湾ランタンフェスティバル |
|---|---|---|
| 主な内容 | 願い事を書いて空に飛ばす | 巨大な干支のオブジェや様々なランタンを鑑賞する |
| 開催場所 | 新北市平渓区(十分など) | 台湾各地で変更 (2025年は桃園市) |
| 2025年日程 | 2月8日、12日 | 2月12日~2月23日 |
| 特徴 | 幻想的、参加型 | 現代的、大規模、展示型 |
| 雰囲気 | 素朴・伝統的 | 華やか・観光向け |
台湾ランタン飛ばし、いつ行く?通年体験

「平渓天燈節」のような大規模な一斉打ち上げは、年に数日しかありません。
ですが、がっかりしないでくださいね。
台湾のランタン飛ばしは、いつでも体験できます。
むしろ、多くの観光客はこちらを楽しんでいるかもしれません。
十分なら一年中ランタン飛ばし可能

結論から言うと、「ランタン飛ばし」そのものは、十分(じゅうふん)で一年中体験することが可能です。
十分の街(十分老街)には、ランタンを販売する店が数多く軒を連ねており、観光客はいつでも好きな時にランタンを購入し、願い事を書いて空に飛ばせます。
お祭りの日のような数百個が一斉に上がる光景は見られませんが、混雑を避けて自分たちのペースでゆっくりとランタン飛ばしを体験できるのが大きなメリットです。
「ランタン飛ばしを体験したい」という目的であれば、必ずしも平渓天燈節の開催日に合わせる必要はないんですね。
ランタン飛ばしはどこでできる?

台湾でランタン飛ばしができる場所として最も有名なのは、やはり新北市平渓区にある「十分」です。
平渓区は山あいの小さな町々で構成されていて、ランタン飛ばしは主に平渓線の線路沿いにある「十分老街」や、その隣の「平渓駅」周辺で行われています。
台北市内からは日帰りで訪れることが可能です。
この地域は、かつて炭鉱で栄えた歴史を持ち、ノスタルジックな風景が今も残っています。
ランタン飛ばしは、この地の伝統文化として深く根付いているんですね。
通年体験ができる十分老街とは
ランタン飛ばしのメッカとして知られるのが「十分老街」です。
ここは、台湾のローカル線である平渓線の「十分駅」を降りてすぐの場所にあります。
最大の特徴は、商店街の真ん中を線路が貫いており、その線路でランタン飛ばしを体験できます。
列車が通らない時間帯(1時間に1本程度)は、線路でランタン飛ばしましょう。
線路脇にはランタン店や土産物店、飲食店がずらりと並び、非常に活気があります。
列車が近づくと、人々は一斉に線路脇に退避し、列車が通り過ぎると再び線路に戻ってランタンを飛ばし始める光景は、十分ならではのもので、見ているだけでも楽しいですよ。
平渓駅周辺でも体験可能

十分駅から平渓線でさらに一駅進んだ「平渓駅」周辺にも、ランタン店がいくつか存在します。
十分老街と比較すると、平渓駅周辺は観光客がやや少なく、より落ち着いた雰囲気の中でランタン飛ばしを体験できることがあります。
街並みも古くからの風情が色濃く残っています。
「あまり混雑している場所は避けたい」「ローカルな雰囲気を静かに楽しみたい」という方には、平渓駅周辺での体験も選択肢の一つになるかなと思います。
台湾ランタン飛ばし、いつ行くかの計画

イベントの時期に行くか、通年体験を選ぶか。
台湾ランタン飛ばしをいつ体験するか、だんだんイメージが湧いてきたかもしれませんね。
ここでは、実際に十分へ行くためのアクセス方法や、予約の必要性、費用など、具体的な計画に役立つ情報をまとめます。
台北からのアクセス(行き方)
.jpg)
十分や平渓への主なアクセス方法は、鉄道(台鉄)です。
台北市内から日帰りで行くことができますよ。
台北から十分への一般的なアクセス手順
- 台北駅 → 瑞芳駅(ルイファンえき):台鉄(TRA)に乗車します。所要時間は特急(自強号など)で約40分、普通(區間車)で約1時間程度です。
- 瑞芳駅 → 十分駅:ローカル線の「平渓線」に乗り換えます。所要時間は約30分程度です。
注意点: 平渓線の本数
平渓線は1時間に1本程度と、運行本数が非常に少ないローカル線です。
乗り換えのタイミングが悪いと、瑞芳駅で1時間近く待つこともあります。
事前に時刻表を確認し、余裕を持ったスケジュールを組むことが本当に大切です。
特に平渓天燈節の当日は、鉄道が大変混雑しますし、シャトルバスが運行されるのが通例です。
イベントに参加する場合は、必ずその年の交通情報を確認してくださいね。
ランタン飛ばしに予約は必要?
台湾のランタン飛ばし体験に関して、予約の必要性は目的によって異なります。
- 通年体験(十分老街など):個人で体験する場合、予約は一切必要ありません。現地に到着後、好きなランタン店を選んでその場で申し込むスタイルが一般的です。
- 平渓天燈節(一斉打ち上げ):イベントで一斉にランタンを飛ばすプログラムに参加したい場合は、当日配布される「整理券」が必須です。これは事前の「予約」とは異なり、当日に現地で並んで入手する必要があります。
予約なしでの体験の流れ(通年)

予約なしで十分老街でランタン飛ばしを体験する際の、一般的な流れを紹介しますね。
とても簡単ですよ。
- 店を選ぶ:十分駅周辺の線路沿いにあるランタン店から、好きな店を選びます。多くの店があり、価格やサービスに大きな差はありません。日本語が通じるスタッフがいる店も多いです。
- ランタンを選ぶ:ランタンの色(単色または4色)を選びます。色によって込められた願い事の意味が異なります(後ほど解説しますね)。
- 支払い:料金を支払います。現金(台湾ドル)のみの店が多い印象なので、事前に準備しておくとスムーズです。
- 願い事を書く:店のスタッフがランタンを固定してくれます。用意されている筆と墨を使って、ランタンの各面に願い事やメッセージを書き込みます。
- 点火と打ち上げ:書き終えたら、スタッフが線路上の安全な場所へ誘導し、ランタン下部の燃料に火をつけます。スタッフが(個人のスマートフォンで)写真撮影を手伝ってくれることがほとんどです。ポーズも指示してくれたりしますよ。
- 熱気でランタンが膨らんできたら、合図に合わせて手を離し、空へ放ちます。
イベント参加と整理券

通年のランタン飛ばしはいつでも誰でも可能ですが、「平渓天燈節」のイベントで、決められた時間に一斉にランタンを飛ばすプログラムに参加したい場合は、特別な手続きが必要です。
この一斉打ち上げへの参加は無料ですが、安全管理のため人数が制限されており、当日配布される「整理券」が必要となります。
整理券の入手は困難です
整理券は、例年イベント当日の午前10時頃から会場で配布が開始されます。
しかし、この整理券は非常に人気が高く、配布開始の何時間も前から長蛇の列ができます。
確実に参加したいのであれば、早朝から現地入りして並ぶ覚悟が必要です。
整理券がなければ、一斉打ち上げに参加することはできず、会場の外からその様子を鑑賞することになります。
現地ツアー利用のメリット

平渓天燈節の日に一斉打ち上げに参加したいけど、「早朝から整理券のために並ぶのは難しい」「当日の大混雑や交通規制の中を自力で移動するのは不安」という方も多いと思います。
そのような場合は、旅行会社が提供する現地オプショナルツアーを利用するのも一つの賢明な選択です。
ツアーの主なメリット
- 送迎: 台北市内から会場までの往復送迎が含まれていることが多く、交通規制がある中でもスムーズに移動できます。
- 整理券の確保: ツアーによっては、一斉打ち上げに参加するための整理券(またはツアー枠)が確保されているプランがあります。
- ガイド: 日本語ガイドが同行し、案内やサポートをしてくれるため安心です。
もちろん、ツアーには追加の費用がかかりますし、人気ツアーはすぐに満席になる可能性があるため、早めの予約が求められますね。
ランタンの値段と色の意味

十分老街で体験できるランタンの値段は、店によって若干の違いはありますが、おおむね統一されています。
あくまで目安ですが、参考にしてみてください。
- 単色ランタン: 約200 NTD(ニュー台湾ドル)
- 4色ランタン: 約250 NTD
ランタンの色にはそれぞれ意味が込められており、自分の願い事に合わせて選ぶことができます。
4色ランタンは、4つの異なる色の面を組み合わせたもので、複数の願い事を一度に託せますよ。
| 色 | 主な意味 |
|---|---|
| 赤 | 健康運、安全運 |
| 黄 | 金運、財運 |
| 青 | 仕事運、事業運 |
| 紫 | 学業運、合格祈願 |
| ピンク | 恋愛運、結婚運 |
| オレンジ | 愛情運、縁結び |
| 白 | 運気上昇、将来性 |
| 緑 | 順調、平穏 |
まとめ:台湾ランタン飛ばし2026年はいつ

台湾ランタン飛ばしはいつ行けるのか、イベント情報から通年の楽しみ方まで解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
最後に、この記事の要点をまとめますね。
- ランタン飛ばしは「十分老街」で一年中体験が可能(予約も不要)
- 通年体験の費用はランタン1個あたり約200~250 NTDが目安です。
- 年に一度の特別イベントは「平渓天燈節」。
- 2025年の平渓天燈節は2月8日と12日に開催です。
- 2026年の平渓天燈節は3月3日(元宵節)の予定、必ず公式発表を確認してください。
- 平渓天燈節の一斉打ち上げ参加には当日配布の整理券が必要で、入手は非常に困難です。
- 「台湾ランタンフェスティバル」はランタンを「鑑賞する」別のイベントです。
「台湾ランタン飛ばしはいつ行こうか」迷っている方の参考になれば幸いです。
夜空に無数の光がゆっくりと舞い上がっていく幻想的な光景は、写真や映像で見るだけでも美しいですが、実際にその場で見上げ、自ら願いを込めたランタンを空へ放つ体験は、きっと忘れられない旅の思い出になるかなと思います。
「平渓天燈節」の熱気の中で一体感を味わうのも素晴らしい体験ですし、混雑を避けて「十分老街」で、ローカル線の線路の上から自分たちのペースでランタンを飛ばすのも、また違った趣があっておすすめです。
ぜひ、次回の台湾訪問の際には、この伝統的でロマンチックなランタン飛ばしを体験してみてはいかがでしょうか。