台湾旅行を計画する際、「台湾の有名なもの」と検索してみたものの、情報が多すぎてどこから手をつければ良いか分からなくなっていませんか。
美味しいグルメ、息をのむような絶景が広がる観光スポット、そして活気あふれる夜市での食べ歩きやショッピングなど、台湾には魅力的な選択肢がたくさんあります。
この記事では、2025年最新の情報をもとに、台湾の有名なものを徹底的に解説します。
定番の小籠包からローカルな屋台飯までのグルメ情報、絶対に外せない観光名所、さらには喜ばれること間違いなしのお土産選びのコツまで、あなたの台湾旅行を最高のものにするための情報を凝縮しました。
これを読めば、台湾で何をすべきかが明確になり、旅行の計画がさらに楽しくなるはずです。
記事のポイント
- 小籠包からB級グルメまで、台湾で絶対に味わうべき多彩なグルメの種類
- 台北101や九份など、台湾旅行で外すことのできない定番観光スポットとその魅力
- パイナップルケーキや台湾茶など、お土産として人気が高い品々と選び方のポイント
- 台湾旅行の醍醐味である、活気あふれる夜市での具体的な楽しみ方や雰囲気
【2025年最新】台湾グルメを徹底解説!
台湾旅行の醍醐味といえば、やはりその多彩な食文化ではないでしょうか。
しかし、選択肢が多すぎて「何を食べれば失敗や後悔をしないだろう?」と悩む方も少なくありません。
この記事では、定番の魯肉飯や小籠包、牛肉麺から、夜市で人気のB級グルメである大鶏排、蚵仔煎、胡椒餅、さらには心温まる火鍋や麺線まで、台湾で絶対に味わうべきグルメを網羅的に解説します。
また、スイーツ好きにはたまらない豆花、本場のタピオカミルクティー、旬のマンゴーかき氷の情報もお届けします。
好き嫌いありますという注意書き付きで紹介されることが多い臭豆腐の魅力や、お土産に最適な鳳梨酥(パイナップルケーキ)と台湾茶、そして最新のクロワッサンブームに至るまで、あなたの台湾旅行を最高のものにするための情報を凝縮しました。
小籠包(定番中の定番、あふれる肉汁)
台湾グルメの代名詞とも言えるのが小籠包です。
薄く伸ばされた皮の中に、旨味を凝縮した肉餡と熱々のスープがたっぷり閉じ込められています。
一口食べれば、じゅわっと広がる黄金色のスープが口の中を満たし、その美味しさは多くの人々を虜にしてきました。
世界的に有名な「鼎泰豊(ディンタイフォン)」をはじめ、台湾には数多くの名店が存在し、店ごとに皮の厚さや餡の味付け、スープの風味が異なります。
例えば、豚肉だけでなく、ヘチマやカニ味噌、トリュフなどを加えた変わり種の小籠包を提供するお店もあり、食べ比べてみるのも一つの楽しみ方と考えられます。
魯肉飯(外せない庶民の味)
魯肉飯(ルーローハン)は、台湾の食卓に欠かせないソウルフードです。
細かく刻んだ豚バラ肉を、醤油や砂糖、そして八角などのスパイスと共に甘辛く煮込み、炊きたての白ご飯の上にたっぷりとかけた丼物で、その素朴でありながら奥深い味わいが魅力となっています。
お店によっては、豚肉の部位やカットの仕方、スパイスの配合が異なり、とろとろの脂身が好きな人向けのこってりしたものから、赤身中心のあっさりしたものまで様々です。
一般的に、台北などの北部では細切れ肉、台南などの南部では角煮に近い大きな塊肉を使ったものが「魯肉飯」と呼ばれる傾向にあり、地域ごとの違いを発見するのも面白いかもしれません。
価格も非常に手頃で、多くの食堂や屋台で一杯150円程度から楽しむことが可能です。
煮卵や漬物をトッピングして、自分好みの味にアレンジしながら味わうのが現地流の楽しみ方の一つです。
牛肉麺(コク深いスープ)
牛肉麺(ニューローメン)は、台湾の国民食として深く愛されている麺料理です。
じっくりと煮込まれてほろほろになった牛肉と、コシのある麺、そして何時間もかけて作られる深いコクのあるスープが一体となった一杯は、訪れる人々を満足させます。
スープの味は大きく分けて二種類あります。
一つは醤油と豆板醤をベースにした濃厚で少しピリ辛な「紅焼(ホンシャオ)」、もう一つは牛骨の旨味をじっくり引き出した塩ベースのあっさりとした「清燉(チンドゥン)」です。
どちらも甲乙つけがたい魅力があり、お店によっては両方を提供しているため、グループで訪れた際にはシェアして食べ比べてみることをお勧めします。
毎年「牛肉麺フェスティバル」が開催されるほど、台湾の人々にとって牛肉麺は特別な存在です。
行列のできる有名店から、街角の小さな食堂まで、それぞれにこだわりの一杯を提供しています。
麺線(とろみがクセになる)
麺線(メンシェン)は、日本のそうめんによく似た細い麺を、とろみのついた鰹だしベースのスープで煮込んだ、台湾ならではのB級グルメです。
レンゲを使って食べるのが一般的で、その独特のとろみが麺によく絡み、優しい味わいが特徴となっています。
具材として最もポピュラーなのが、プリプリの牡蠣と、丁寧に下処理された豚のモツです。
これらの具材から出る旨味がスープに溶け込み、味に一層の深みを与えています。
テーブルに置かれている黒酢、ニンニク、唐辛子などの調味料を加えて、自分好みの味に調整しながら食べるのが通の楽しみ方です。
立ち食いスタイルのお店も多く、小腹が空いた時のおやつや、夜市の散策途中での軽食としても親しまれています。
朝食として食べる地元の人も多く、時間帯を問わず楽しめるのが麺線の魅力です。
火鍋(台湾式の鍋料理)
台湾では季節を問わず、人々が集まると火鍋(フォグオ)を囲む光景がよく見られます。
日本の鍋料理とは少し異なり、特徴的なのはスープとタレの種類の豊富さです。
最も代表的なスープは、唐辛子や花椒(ホアジャオ)をふんだんに使った、辛さと痺れが特徴の「麻辣(マーラー)スープ」です。
多くのお店では、辛くない白湯(パイタン)スープなどと組み合わせた「鴛鴦鍋(おしどりなべ)」で提供されるため、辛いものが苦手な人でも一緒に楽しむことが可能です。
また、発酵させた白菜の酸味が効いた「酸菜白肉鍋」や、漢方をベースにした健康志向の「養生鍋」など、専門店も数多く存在します。
自分で調味料をブレンドして作るオリジナルのタレでいただくのが台湾流。
ゴマだれをベースに、ネギやニンニク、パクチー、醤油、黒酢などを好きなだけ加えて、自分だけの味を見つける過程も楽しみの一つです。
大鶏排(顔より大きい名物のフライドチキン)
夜市の活気ある雰囲気の中でひときわ目を引くのが、大鶏排(ダージーパイ)です。
これは鶏の胸肉を叩いて薄く伸ばし、特製の衣をつけて揚げた巨大なフライドチキンのことで、その大きさはしばしば「顔よりも大きい」と表現されます。
衣にはタピオカ粉やさつまいも粉が使われることが多く、外はカリカリ、中は驚くほどジューシーな食感を生み出しています。
味付けの決め手となるのは、八角やシナモンなど複数のスパイスをブレンドした「五香粉(ウーシャンフェン)」です。
この独特でエキゾチックな香りが、台湾のB級グルメらしさを際立たせています。
注文すると、揚げたて熱々の状態で提供されます。
食べ歩きにぴったりのグルメですが、非常に大きいので、一人で食べきるのは大変かもしれません。
友人や家族とシェアしながら、他の屋台グルメと一緒に楽しむのが良いでしょう。
胡椒餅(窯で焼くグルメ)
胡椒餅(フージャオビン)は、台湾の夜市を代表する焼き物グルメの一つです。
小麦粉で作った生地で、胡椒をたっぷり効かせた豚肉の餡と、ざく切りにしたネギを包み、高温のタンドールのような窯の内側に貼り付けて焼き上げます。
この独特な調理法により、外側の生地はパリッと香ばしく、内側はもちっとした食感に仕上がります。
一口かじると、中からスパイシーな肉餡とネギの甘みが絡み合った肉汁がじゅわっとあふれ出し、その美味しさに驚かされるはずです。
名前の通り、黒胡椒のピリッとした刺激が特徴ですが、肉の旨味とネギの甘さがそれを和らげ、絶妙なバランスを生み出しています。
饒河街夜市など、特定の夜市には常に行列ができる有名店があり、多くの観光客や地元の人々を魅了し続けています。
蚵仔煎(台湾風牡蠣オムレツ)
蚵仔煎(オアジェン)は、新鮮な牡蠣をたっぷり使った台湾風のオムレツで、夜市の屋台グルメとして絶大な人気を誇ります。
日本のオムレツとは異なり、さつまいも粉や片栗粉を溶いた生地を使うのが最大の特徴です。
これにより、外側はカリッとしていながら、中はプルプル、もちもちとした独特の食感が生まれます。
小ぶりの牡蠣と、シャキシャキとした食感の野菜(主に白菜やレタスなど)、そして卵が一体となり、仕上げに甘辛い特製のソースがたっぷりとかけられます。
このソースの味はお店によって異なり、それぞれの店の個性を象徴しています。
海の幸である牡蠣の旨味と、生地のもちもち感、そして甘辛いソースのハーモニーは、一度食べるとやみつきになる味わいです。
台湾の豊かな食文化を感じられる一品と言えます。
臭豆腐(強烈な匂いが特徴)
台湾の夜市を歩いていると、どこからともなく漂ってくる独特の香り。
その香りの源が、臭豆腐(チョウドウフ)です。
植物性の発酵液に豆腐を漬け込んで作られるこの食品は、その名の通り強烈な匂いが特徴で、多くの人にとって好き嫌いがはっきりと分かれるグルメです。
しかし、その香りに臆せず一度口に運んでみると、意外な美味しさに驚くかもしれません。
最も一般的なのは、揚げた「炸臭豆腐」で、外はカリッと、中はふんわりとした食感が楽しめます。
揚げたてに、甘辛いタレやニンニク、そして酸味のあるキャベツの漬物「泡菜(パオツァイ)」を添えて食べるのが定番です。
他にも、串に刺して焼く「烤臭豆腐」や、麻辣スープで煮込む「麻辣臭豆腐」など、調理法は様々です。
匂いの強さは調理法によっても変わるため、初心者は揚げたものから挑戦してみるのがおすすめです。
台湾のディープな食文化を体験する「通過儀礼」として、勇気を出して試してみてはいかがでしょうか。
珍珠奶茶(タピオカミルクティー)
日本でも一大ブームを巻き起こしたタピオカミルクティーですが、その発祥の地である台湾で味わう一杯は格別です。
珍珠奶茶(チェンツーナイチャー)と呼ばれ、国民的なドリンクとして広く親しまれています。
台湾のドリンクスタンドの魅力は、そのカスタマイズ性の高さにあります。
お茶の種類はもちろん、甘さ(全糖、半糖、無糖など)や氷の量、そしてタピオカの大きさまで、自分の好みに合わせて細かく調整することが可能です。
お茶の専門店が手がける店舗も多く、紅茶だけでなく、烏龍茶や緑茶をベースにしたミルクティーも楽しめます。
茶葉本来の豊かな香りと、もちもちとした大粒のタピオカの食感の組み合わせは、本場ならではのクオリティです。
街の至る所にドリンクスタンドがあり、気軽に購入できるので、散策のお供に色々な店の味を飲み比べてみるのも楽しいでしょう。
芒果冰(絶品マンゴーかき氷)
台湾の暑い夏に欠かせないスイーツが、マンゴーかき氷、すなわち芒果冰(マングォビン)です。
これは単なるかき氷ではなく、台湾が誇るフルーツの王様、マンゴーを贅沢に味わうためのデザートと言えます。
特徴的なのは、氷そのものです。
一般的な水を削った氷だけでなく、ミルクやマンゴー果汁を凍らせて作った氷を薄く削る「雪花冰(シュエホァビン)」が人気で、ふわふわとした絹のような口どけが楽しめます。
その上に、完熟した新鮮なマンゴーの果肉がこれでもかというほど盛り付けられ、濃厚なマンゴーソースや練乳がかかっています。
マンゴーの旬である夏(おおよそ4月から10月頃)にしか提供しない専門店も多く、その時期を狙って台湾を訪れる観光客も少なくありません。
甘さと酸味のバランスが絶妙な台湾産マンゴーの美味しさを、ひんやりとしたかき氷と共に存分に堪能してください。
豆花(スイーツ豆花)
豆花(ドウホァ)は、豆乳をにがりなどで固めて作る、豆腐のようでありながらプリンのようでもある、台湾の伝統的なヘルシースイーツです。
つるんとした滑らかな舌触りと、大豆の優しい風味が特徴で、老若男女問わず愛されています。
冷たいものと温かいものがあり、季節を問わず一年中楽しむことができます。
シロップは、黒糖や生姜を使ったものが一般的で、その上に様々なトッピングを乗せて食べるのが基本スタイルです。
トッピングの種類は非常に豊富で、小豆や緑豆、ハトムギなどの豆類、もちもち食感のタピオカや芋圓(タロイモ団子)、そしてピーナッツなどが定番です。
自分の好きなものを自由に選んでカスタマイズできるお店が多く、訪れるたびに違う組み合わせを試せるのも魅力の一つです。
食後のデザートや、散策途中の休憩にぴったりの、心と体に優しいスイーツです。
鳳梨酥(パイナップルケーキ)
台湾土産の代表格といえば、鳳梨酥(フォンリースー)、すなわちパイナップルケーキを思い浮かべる方が多いはずです。
バターの風味が豊かなクッキー生地で、甘酸っぱいパイナップルの餡を包んだ焼き菓子で、そのバランスの取れた美味しさが人気の理由です。
お店によってその個性は様々です。
昔ながらのスタイルでは、パイナップルに冬瓜を混ぜて甘みを調整した餡が使われることが多いですが、近年ではパイナップル100%で作られ、果肉の繊維感がしっかりと感じられるタイプのものが人気を集めています。
パッケージデザインにこだわったお洒落な専門店も多く、見た目にも美しい鳳梨酥は、大切な人へのお土産に最適です。
多くの店で試食ができるため、実際に味を確かめてから、自分の好みに合ったものを選べるのも嬉しいポイントです。
餡のタイプ | 特徴 | おすすめのシーン |
---|---|---|
冬瓜入り餡 | 滑らかで上品な甘さ。 酸味は控えめ。 |
甘いものが好きな方へのお土産に |
パイナップル100%餡 | 繊維質で果実感たっぷり。 甘酸っぱい味わい。 |
フルーツ本来の味を楽しみたい方へ |
クロワッサン(最新トレンド)
台湾の食のトレンドは常に進化しており、2025年現在、注目を集めているのがクロワッサンです。
もともと台湾には「金牛角」というクロワッサンに似た形の伝統的なパンがありますが、現在のブームはより本格的で創造的なものです。
このブームの特徴は、台湾ならではの食材との融合にあります。
例えば、台湾名産のタロイモを練り込んだ生地や、台湾茶を使ったカスタードクリームを挟んだものなど、ここでしか味わえないユニークなクロワッサンが次々と登場しています。
見た目にも工夫が凝らされており、リボン型やカラフルなマーブル模様のものなど、思わず写真に撮りたくなるような美しいクロワッサンも人気です。
伝統的なグルメだけでなく、こうした最新の食のトレンドに触れることで、台湾のダイナミックな食文化をより深く理解することができます。
台湾観光スポット決定版!エリア別おすすめ
活気あふれる夜市での食べ歩きから、歴史と文化が息づく荘厳な建築物、そして息をのむような大自然の絶景まで、台湾には多彩な魅力が満ちあふれています。
例えば、台北のシンボルである台北101からの眺めや、国立故宮博物院が所蔵する至宝の数々は見逃せません。
また、パワースポットとして名高い龍山寺や行天宮、厳かな空気が流れる忠烈祠、レトロな街並みが楽しい迪化街や西門町、そして都会のオアシス四四南村など、台北市内だけでも見どころは豊富です。
少し足を延せば、ノスタルジックな雰囲気が漂う九份や、願いを込めてランタンを上げる十分老街、美しい夕日が望める港町淡水、茶畑の絶景が広がる猫空が待っています。
さらに地方へ目を向けると、台湾最大の湖である日月潭や、台湾のウユニ塩湖と称される高美湿地、大理石の渓谷が圧巻の太魯閣溪谷、高雄の象徴的な龍虎塔、そしてカラフルなアートが広がる彩虹眷村といった、個性豊かなスポットが点在します。
士林夜市に代表される賑やかな夜市文化も台湾旅行の醍醐味の一つです。
台北101
台北市を訪れるなら、近代的な街並みを象徴するランドマーク「台北101」は外せない観光地です。
この超高層ビルは、ただ高いだけでなく、台湾の文化や技術が集約された魅力的な空間となっています。
その最大の理由は、89階にある屋内展望台からの圧巻の眺望にあります。
地上382メートルの高さから、台北市内を360度見渡せるパノラマビューはまさに絶景です。
天候に恵まれれば、都市の広がりから遠くの山々まで一望できます。
また、世界最速級のエレベーターに乗る体験も楽しみの一つで、5階から89階までをわずか37秒で結びます。
具体的には、展望台には高倍率の望遠鏡が設置されており、街の細部まで観察することが可能です。
さらに、屋外展望台が開放されている91階まで階段で上がることもでき、風を感じながらよりスリリングな景色を楽しめます。
ビル内には高級ブランドが並ぶショッピングモールや、有名な小籠包店「鼎泰豐(ディンタイフォン)」をはじめとするレストランも充実しており、景色を楽しんだ後に食事や買い物を満喫できるのも大きな魅力です。
ただし、訪れる際にはいくつかの注意点があります。
週末や祝日は大変混雑するため、チケットは事前にオンラインで予約しておくことをお勧めします。
また、展望台からの景色は天候に大きく左右されるため、訪れる日の天気予報を確認してから計画を立てるのが賢明です。
特に雨や霧の日は視界が遮られてしまう可能性があります。
国立故宮博物院(中国芸術文化の殿堂)
台湾が世界に誇る中国芸術文化の殿堂、それが国立故宮博物院です。
世界四大博物館の一つにも数えられるこの場所は、約70万点もの貴重な収蔵品を誇り、訪れる人々に中国数千年の歴史の深さを伝えています。
この博物館が必見である理由は、何と言ってもその収蔵品の質と量にあります。
歴代の中華王朝が収集した至宝が一堂に会しており、書画、陶磁器、青銅器、玉器など、多岐にわたる文物が展示されています。
一日ですべてを見ることは不可能と言われるほど広大で、時間をかけてじっくり鑑賞する価値があります。
特に有名な展示物として、「翠玉白菜(すいぎょくはくさい)」と「肉形石(にくがたせき)」が挙げられます。
翡翠を巧みに彫刻して白菜の瑞々しさを見事に表現した前者や、天然石が豚の角煮にそっくりな形になった後者は、自然の造形と職人の技が融合した奇跡の逸品です。
これらの常設展に加え、定期的に特別展も開催されるため、訪れるたびに新たな発見があります。
一方で、国立故宮博物院を訪れる際には、その規模の大きさを念頭に置く必要があります。
興味のある分野や絶対に見たい展示物を事前にリストアップし、効率的に回る計画を立てることが大切です。
館内は広く、歩きやすい靴で訪れるのが良いでしょう。
また、人気の展示物の前は混雑することが多いため、時間に余裕を持ったスケジュールを組むことをお勧めします。
休館日は月曜日なので、旅程を立てる際は注意してください。
夜市の散策
台湾の夜の楽しみ方として、夜市の散策は欠かすことのできない体験です。
数ある夜市の中でも、特に台北最大級の規模を誇る「士林夜市」は、グルメからショッピング、ゲームまで、台湾の活気を肌で感じられる場所として絶大な人気を誇ります。
夜市がこれほどまでに人々を惹きつけるのは、その圧倒的なエネルギーと、手頃な価格で楽しめるB級グルメの豊富さにあります。
狭い通路に無数の屋台がひしめき合い、食べ物の香りや人々の声が混じり合う独特の雰囲気は、歩いているだけでも心が躍ります。
士林夜市では、巨大なフライドチキン「豪大大雞排(ハオダーダージーパイ)」や、甘辛いひき肉をご飯にかけた「魯肉飯(ルーローハン)」、新鮮なフルーツを使ったかき氷など、定番の台湾グルメを思う存分味わうことができます。
また、地下にある「美食區」では座ってゆっくり食事を楽しむことも可能です。
他にも、台北には個性的な夜市が点在します。
例えば、一本道の構造で歩きやすい「饒河街観光夜市」は胡椒餅が有名ですし、「寧夏夜市」は地元の人々に愛されるグルメ屋台が中心で、よりローカルな雰囲気を楽しみたい方におすすめです。
ただし、夜市を訪れる際はいくつか注意が必要です。
特に週末は大変な混雑となるため、スリなどの盗難には十分気を付けましょう。
また、衛生面が気になる方は、多くの人が並んでいる人気店を選ぶと比較的安心して食事を楽しめます。
現金しか使えない屋台がほとんどなので、小銭を多めに用意していくとスムーズです。
迪化街(レトロな問屋街)
台北で最も歴史のある問屋街「迪化街」を歩けば、まるで時が遡ったかのような感覚に包まれます。
ここは、乾物や漢方薬、布地などを扱う老舗が軒を連ねる、活気と歴史が融合した魅力的なエリアです。
この街が多くの観光客に愛される理由は、バロック様式の歴史的建造物が建ち並ぶ美しい街並みと、そこで営まれる台湾の伝統的な商いの文化に触れられる点にあります。
赤レンガの建物が続く通りを散策するだけでも、ノスタルジックな気分を味わえます。
近年では、古い建物をリノベーションしたおしゃれなカフェや雑貨店、セレクトショップなども増えており、新旧が融合した独特の雰囲気を醸し出しています。
カラスミやドライフルーツ、台湾茶など、質の良いお土産を探すのにも最適な場所と言えます。
また、縁結びの神様として絶大な人気を誇る「霞海城隍廟」もこのエリアにあり、多くの人々が良縁を願って訪れます。
迪化街を訪れる際の注意点として、旧正月前は買い出しに来る地元の人々で大変な混雑になることが挙げられます。
活気を楽しむには良いですが、ゆっくりと散策したい場合はこの時期を避けるのが無難かもしれません。
多くのお店は夕方には閉まってしまうため、日中の明るい時間帯に訪れることをお勧めします。
歩き疲れたら、リノベーションカフェで一休みしながら、街の雰囲気を楽しむのも良いでしょう。
龍山寺・行天宮(台北を代表する寺院)
台湾の人々の生活に深く根付いている信仰文化に触れたいなら、台北を代表する二つの寺院、「龍山寺」と「行天宮」への訪問は欠かせません。
これらは単なる観光地ではなく、今も多くの地元の人々が熱心に祈りを捧げる、生きた信仰の場です。
多くの人々がこれらの寺院を訪れるのは、それぞれに祀られている神様のご利益を授かるためです。
台北最古の寺院である「龍山寺」は、仏教、道教、儒教の神々が共に祀られており、「ご利益のデパート」とも呼ばれています。
特に恋愛成就にご利益があるとされる「月下老人」は絶大な人気を誇ります。
一方、「行天宮」は商売繁盛の神様として知られる三国志の英雄・関羽を主神として祀っており、商売人やビジネスマンの参拝が絶えません。
ここでは「收驚」と呼ばれるお祓いの儀式が行われていることでも有名です。
精緻な龍の彫刻が施された柱など、建築物としての見応えもあります。
これらの寺院を参拝する際には、現地のマナーを尊重することが大切です。
露出の多い服装は避け、静かに敬意を払って見学しましょう。
龍山寺では、台湾式の独特なおみくじに挑戦してみるのも興味深い体験になります。
入口と出口が決められている場合が多いので、順路に従って進むようにしてください。
地元の人々の邪魔にならないよう配慮しながら、その厳かで神聖な雰囲気を体感してみてはいかがでしょうか。
忠烈祠(厳かな衛兵交代式)
一糸乱れぬ動きで進む衛兵たちの姿は、見る者を圧倒します。
台北市にある「忠烈祠」で毎日行われる衛兵交代式は、台湾観光の中でも特に人気の高い見どころの一つです。
この場所が多くの観光客を惹きつける理由は、その荘厳で格式高い儀式にあります。
辛亥革命以降に国のために命を捧げた英霊を祀る神聖な場所であり、その霊を守るのが陸・海・空軍から選抜されたエリート兵士たちです。
彼らが一時間もの間、瞬きもせず直立不動で務めを果たす姿には、深い感銘を受けることでしょう。
交代式は、大門から大殿へと向かう衛兵たちの行進から始まります。
地面を蹴る靴音を響かせ、銃剣を操るパフォーマンスは、まさに圧巻の一言です。
この儀式は午前9時から17時まで毎正時に行われるため、スケジュールに組み込みやすいのも魅力です。
訪れる際の注意点として、忠烈祠は英霊を祀る神聖な場所であることを心に留めておく必要があります。
儀式の最中に大声で話したり、衛兵の進路を妨げたりする行為は厳に慎みましょう。
写真撮影は可能ですが、厳粛な雰囲気を壊さないよう配慮が求められます。
また、敷地内は日差しを遮る場所が少ないため、特に夏場は帽子や日傘、水分補給の準備をしていくことをお勧めします。
九份・十分老街(ノスタルジックな風景)
台北から少し足を延ばすだけで、まるで映画の世界に迷い込んだかのような、懐かしくも美しい風景に出会えます。
それが、台湾北部に位置する「九份」と「十分老街」です。
これらの場所が人気を集める理由は、その独特のノスタルジックな雰囲気にあります。
かつて金鉱の町として栄えた「九份」は、山の斜面に古い建物が密集し、細い石段の路地に赤い提灯が灯る光景で有名です。
特に夕暮れ時から夜にかけての幻想的な美しさは、多くの人々を魅了してやみません。
高台にある茶藝館からの眺めは格別で、台湾茶を楽しみながらゆっくりと時間を過ごすのがおすすめです。
一方、「十分老街」は、線路沿いに店が立ち並ぶ風情ある街並みが特徴です。
ここでは、願い事を書いたランタン(天燈)を空に放つ「天燈上げ」を体験できます。
自分の願いを乗せたランタンがゆっくりと空へ舞い上がっていく光景は、旅の忘れられない思い出となるでしょう。
これらのスポットを訪れる際には、いくつかの点に注意が必要です。
九份は坂と階段が非常に多いため、歩きやすい靴が必須です。
また、山間部に位置するため天候が変わりやすく、特に雨が多いことで知られています。
折り畳み傘やレインコートを持参すると安心です。
十分老街では、天燈上げの際に今も現役で使われている線路のすぐそばに立つことになります。
列車が通過する際は、警笛の合図に従い速やかに線路から離れるようにしてください。
台北市内からは、電車やバスを乗り継ぐか、タクシーチャーター、または日帰りツアーを利用するのが一般的です。
淡水(夕日が美しい港町)
台北市内からMRT(地下鉄)に乗って気軽に訪れることができる「淡水」は、美しい夕日と異国情緒あふれる街並みが魅力の港町です。
都会の喧騒から離れ、のんびりとした時間を過ごしたい方に最適な場所です。
淡水が人気なのは、沈みゆく夕日が川面を黄金色に染め上げるロマンチックな景色を楽しめるからです。
「東洋のベネチア」とも称されるその光景は、多くのカップルや観光客を惹きつけています。
夕日観賞スポットとして有名な「漁人碼頭(フィッシャーマンズワーフ)」の情人橋からの眺めは特に見事です。
また、淡水は歴史的な背景も興味深く、かつてスペインやオランダ、日本など様々な国に統治された歴史を持つため、西洋風の建築物と伝統的な台湾の建物が混在するユニークな景観が広がっています。
古い街並みが残る「淡水老街」には、お土産店や飲食店が軒を連ね、食べ歩きも楽しめます。
春雨を油揚げで包んだ「阿給(アーゲイ)」や魚のすり身団子スープ「魚丸湯(ユーワンタン)」は、ぜひ味わいたいご当地グルメです。
淡水を訪れるなら、やはり夕暮れ時を狙うのがおすすめです。
週末は多くの人で賑わうため、時間に余裕を持って行動するのが良いでしょう。
淡水老街の散策だけでなく、レンタサイクルで川沿いを走ったり、フェリーに乗って対岸の八里へ渡ったりと、様々な楽しみ方ができます。
猫空(ロープウェイで楽しむ絶景)
台北市内の南部に位置する「猫空」は、市街地を一望できる絶景と、上質な台湾茶を楽しめることで人気の観光地です。
山頂までのアクセスには「猫空ロープウェイ」を利用するのが一般的で、この空中散歩そのものが大きな魅力となっています。
猫空ロープウェイが特別な体験となる理由は、その壮大な景色にあります。
全長約4km、約30分の道のりでは、眼下に広がる緑豊かな茶畑と、遠くにそびえる台北101をはじめとする市街地のパノラマビューを堪能できます。
特に、床が透明なガラス張りになっている「クリスタルキャビン(水晶車廂)」に乗れば、まるで空中に浮かんでいるかのようなスリルと開放感を味わうことができます。
山頂に到着すると、そこは鉄観音茶の産地として有名なエリアが広がります。
数多くの茶藝館が点在しており、それぞれが趣向を凝らした空間で、香り高い台湾茶や茶葉を使った料理を提供しています。
美しい景色を眺めながら、ゆっくりとお茶の時間を楽しむのは、まさに至福のひとときです。
猫空を訪れる際の注意点として、ロープウェイは天候に運行が左右されることが挙げられます。
強風や雷の際には運休となることがあるため、事前に公式サイトで運行状況を確認することをお勧めします。
また、クリスタルキャビンは人気が高く、週末には長い待ち時間が発生することもあります。
時間に余裕を持つか、平日に訪れると比較的スムーズに乗車できるでしょう。
西門町(若者文化の発信地)
「台北の原宿」や「台北の渋谷」とも称される「西門町」は、常に若者で賑わう、台北の流行と文化が生まれるエネルギッシュな街です。
ショッピング、グルメ、エンターテイメントが凝縮されたこのエリアは、台湾の「今」を感じたい方にぴったりの場所です。
西門町が人々を惹きつける最大の理由は、その多様性と活気にあります。
最新のファッションやコスメを扱うショップ、個性的な雑貨店、映画館、カラオケなどがひしめき合い、歩いているだけで刺激的な発見があります。
週末には歩行者天国となり、ストリートパフォーマーたちが至る所で妙技を披露し、街全体がお祭りのような賑わいを見せます。
また、グルメの選択肢も豊富です。
巨大なフライドチキンやタピオカドリンクなどの食べ歩きグルメから、人気の火鍋店、レトロな雰囲気のカフェまで、あらゆるニーズに応えてくれます。
歴史的な建造物である「西門紅楼」も見逃せません。
赤レンガ造りの美しい建物は、現在ではクリエイティブマーケットやカフェ、ライブハウスが入る複合施設として利用されており、アートや文化に触れることができます。
西門町を訪れるなら、活気が最高潮に達する夕方から夜にかけての時間帯がおすすめです。
ただし、週末は非常に混雑するため、人混みが苦手な方は平日の日中に訪れると、比較的ゆっくりと散策できるでしょう。
多くの店舗が集まっているので、事前に地図アプリなどで行きたいお店をチェックしておくと、効率的に回ることができます。
四四南村(レトロでおしゃれ)
高層ビルが立ち並ぶ近代的な台北101のすぐ麓に、まるで時が止まったかのようなレトロな一角があります。
それが「四四南村」です。
かつての軍人村がリノベーションされ、歴史と現代のおしゃれな文化が融合したユニークなスポットとして、若者や観光客に人気を集めています。
この場所の魅力は、何と言ってもその対照的な景観にあります。
低い家屋が並ぶ昔ながらの村の風景の向こうに、未来的な台北101がそびえ立つ光景は、他では見られない絶好の写真撮影スポットです。
古い建物の壁や色褪せた扉が、ノスタルジックな雰囲気を一層引き立てます。
村内には、当時の暮らしぶりを伝える「眷村文物館」のほか、古い建物を改装したおしゃれなカフェや雑貨店が点在しています。
特に、台湾産の食材を使ったベーグルが人気のカフェ「好丘 Good Cho's」は必見です。
店内ではハイセンスな台湾雑貨も販売されており、ユニークなお土産を探すのにもぴったりです。
週末には「シンプルマーケット」というフリーマーケットが開催され、手作りのアクセサリーやオーガニック食品などが並び、多くの人で賑わいます。
台北の最新エリアで、古き良き台湾の温かみに触れることができる四四南村は、散策するだけでも楽しい、心安らぐ場所です。
都会の喧騒から少し離れて、ゆっくりとした時間を過ごしたい時におすすめします。
日月潭(台湾最大の湖)
台湾の中央部、南投県に位置する「日月潭」は、周囲を山々に囲まれた台湾最大の淡水湖です。
その絵画のような美しい景観は、台湾を代表する景勝地の一つとして知られ、国内外から多くの観光客が訪れます。
日月潭の最大の魅力は、時間や季節によって表情を変える、神秘的で穏やかな湖の姿です。
湖面に浮かぶラル島を境に、東側が太陽(日)、西側が三日月(月)の形に見えることからその名が付けられました。
特に、朝霧が立ち込める早朝の幻想的な風景や、夕日に染まる湖面の美しさは格別です。
この絶景を満喫するには、いくつかの方法があります。
一つは遊覧船に乗って湖上から360度のパノラマを楽しむこと。
また、湖を一周するサイクリングロードは「世界で最も美しいサイクリングロード」の一つに選ばれたこともあり、心地よい風を感じながら景色を堪能できます。
さらに、湖畔には学問の神様・孔子や武神・関羽を祀る壮麗な「文武廟」があり、高台から日月潭を見下ろす絶景も楽しめます。
日月潭を訪れるなら、時間に余裕を持って滞在することをおすすめします。
湖畔のホテルに宿泊し、静かな朝や夕暮れの景色を独り占めするのも贅沢な体験です。
台北からは高速鉄道とバスを乗り継いでアクセスできますが、少し時間がかかるため、日帰りではなく1泊2日での旅行が理想的と考えられます。
龍虎塔(高雄のパワースポット)
台湾第二の都市・高雄を訪れた際に、多くの人が足を運ぶ象徴的なスポットが「龍虎塔」です。
蓮の花が咲き誇る蓮池潭の上に建つ、龍と虎の巨大なオブジェが入口となったカラフルな二つの塔は、一度見たら忘れられないほどのインパクトがあります。
この塔が単なる観光名所でなく、パワースポットとして人気を博しているのには理由があります。
それは、「龍の口から入り、虎の口から出る」ことで、これまでの悪事が清められ、福を招くと信じられているからです。
このルールに従って塔を巡ることで、旅の安全や開運を祈願できます。
塔の内部も見どころが満載です。
壁面には、親孝行の物語や地獄の様子などを描いた鮮やかなレリーフが施されており、台湾の宗教観や文化に触れることができます。
また、七層建ての塔の上まで螺旋階段で登ることができ、最上階からは蓮池潭や周辺の寺廟群を一望する素晴らしい景色が広がります。
太魯閣溪谷(壮大な大理石の渓谷が美しい)
台湾の東部に位置する「太魯閣(タロコ)国立公園」は、台湾屈指の景勝地であり、その中心となるのが太魯閣溪谷です。
長い年月をかけて川の流れが大理石の岩盤を削り取って形成されたこの大渓谷は、訪れる人々を圧倒する雄大な自然の芸術作品です。
太魯閣溪谷の最大の魅力は、切り立った断崖絶壁と、エメラルドグリーンに輝く川の流れが織りなすダイナミックな景観にあります。
高さ数百メートルにも及ぶ大理石の壁が続く光景は、自然の力の偉大さを肌で感じさせてくれます。
公園内には、景色を楽しみながら歩ける遊歩道が整備されており、中でも「九曲洞トンネル」や「燕子口」は、渓谷の迫力を間近に感じられる人気のスポットです。
注意点:地震の影響と復旧状況
2024年4月に発生した台湾東部沖地震により、太魯閣国立公園は甚大な被害を受けました。
多くの遊歩道や道路が崩落・損傷し、安全確保のため、現在も公園の大部分が立ち入り禁止となっています。
復旧作業は進められていますが、全面的な再開にはまだ時間を要する見込みです。
ごく一部のエリア(例:太魯閣台地周辺)から段階的に開放が進んでいますが、主要な景勝地へのアクセスは依然として困難な状況です。
旅行を計画する際には、必ず事前に太魯閣国立公園の公式サイトで最新の開放エリアや交通規制の情報を確認してください。
安全が確認されるまでは、無理な訪問は絶対に避けるべきです。
彩虹眷村・高美湿地(インスタ映え抜群)
台湾中部の都市・台中には、思わずカメラを向けたくなるような、ユニークで美しい絶景スポットが二つあります。
それが、色鮮やかなアートに満ちた「彩虹眷村」と、幻想的な夕景が広がる「高美湿地」です。
彩虹眷村
「虹の村」とも呼ばれる彩虹眷村は、一人の高齢男性が取り壊し寸前だった村の壁や地面に絵を描き始めたことから生まれた、奇跡のアート空間です。
人物や動物、模様などが、鮮やかで独創的なタッチで描かれており、村全体が巨大なキャンバスのようになっています。
どこを切り取ってもフォトジェニックで、歩いているだけで明るい気持ちになれます。
高美湿地
「台湾のウユニ塩湖」と称される高美湿地は、特に夕暮れ時の美しさで知られています。
遠浅の広大な干潟に水が薄く張ると、空が水面に鏡のように映り込み、沈みゆく夕日と相まって息をのむほど幻想的な光景を生み出します。
湿地の上には木道が整備されており、その先まで歩いていくと、より間近で絶景を堪能できます。
これらのスポットを訪れる際の注意点として、彩虹眷村は現在も一部住民が暮らすエリアのため、静かに見学するマナーが求められます。
また、再整備のため一時的に閉鎖されることもあるので、訪問前に最新情報を確認すると良いでしょう。
高美湿地の夕景は天候に左右される上、日没の時間を事前に調べておくことが大切です。
どちらのスポットも台中駅から少し距離があるため、バスの時刻をよく確認するか、タクシーやツアーを利用するのが効率的です。
台湾ショッピング購入場所の定番から個性派まで!
台湾旅行の大きな楽しみの一つが、活気あふれる街でのショッピングです。
しかし、ランドマークである台北101ショッピングモールや日系の新光三越といった巨大デパートから、レトロな雰囲気が魅力の迪化街やおしゃれな永康街、若者文化の発信地ATT 4 FUN Xinyi Storeまで、訪れるべき場所は多岐にわたります。
台北駅直結で便利なQスクエアや高級感が漂うブリーズセンターで最新のファッションを探したり、少し足を延ばして富錦街でこだわりのアイテムを見つけたり、あるいは光華数位新天地で専門的な掘り出し物を探したりと、目的によって最適なスポットは異なります。
どこで何を買えば良いのか、計画段階で迷ってしまう方におすすめを紹介します。
ショッピング施設名 | 主な特徴 | ターゲット層 | アクセス(最寄り駅) |
台北101ショッピングモール | 世界の高級ブランドが集結。
展望台も併設 |
ラグジュアリー志向、観光客 | MRT台北101/世貿駅 |
ATT 4 FUN Xinyi Store | ファッション、グルメ、クラブが融合した複合施設 | 20代~30代の若者、流行に敏感な層 | MRT台北101/世貿駅 |
Qスクエア(京站時尚廣場) | 交通の要所にあり、映画館も併設された複合施設 | 幅広い層、乗り換え客、ファミリー | MRT台北駅 |
ブリーズセンター | 欧米系のセレクトショップやスーパーが充実 | ファッション上級者、ライフスタイルにこだわる層 | MRT忠孝復興駅 |
新光三越 | 日系の安心感。
コスメから食品まで幅広い品揃え |
ファミリー、幅広い年代の女性 | MRT市政府駅、中山駅など |
光華数位新天地 | PCパーツから中古品まで揃う電化製品の専門モール | PC・ガジェット好き、専門家 | MRT忠孝新生駅 |
台北101ショッピングモール
台北の象徴とも言える超高層ビル「台北101」の低層階に位置するのが、台北101ショッピングモールです。
ここは、世界に名だたる高級ブランドが一堂に会する、ラグジュアリーなショッピング体験を求める方に最適な場所と言えます。
その理由は、施設の持つ圧倒的なブランド力と洗練された空間にあります。
ルイ・ヴィトン、グッチ、ディオールといったトップメゾンが旗艦店を構え、ここでしか手に入らない限定アイテムが見つかることも少なくありません。
また、広々とした通路と白い大理石を基調とした内装は、歩いているだけでも特別な高揚感を味わわせてくれます。
例えば、ファッションだけでなく、高級時計やジュエリー、コスメブランドも充実しています。
ショッピングの合間には、ミシュラン星付きのレストランや上質なカフェで休憩することも可能です。
一つ注意点として、価格帯は全体的に高めであるため、予算をしっかり計画していくことが大切になります。
観光で展望台を訪れる予定があるなら、ぜひ立ち寄って世界の最先端の雰囲気を感じてみてはいかがでしょうか。
ATT 4 FUN Xinyi Store(最新トレンド)
台北の若者文化や最新トレンドを体感したいなら、ATT 4 FUN Xinyi Storeがおすすめです。
ここは、ファッション、グルメ、アート、そしてナイトライフまで、4つの楽しみが融合したユニークな複合商業施設です。
この施設が若者に支持される理由は、手頃な価格帯のセレクトショップが豊富で、常に新しい発見がある点にあります。
国内外の流行をいち早く取り入れたアイテムが多く、プチプラ価格で全身のコーディネートを揃えることも可能です。
ZARAやGAPといったグローバルブランドも入居しており、幅広い選択肢から買い物を楽しめます。
具体的には、低層階にファッションブランドが集中し、上層階には多彩なレストランやカフェが軒を連ねています。
特に、アジア最大級とも言われるスイーツ専門フロアは、SNS映えするメニューが多く、女性グループに大変人気です。
夜には台北最大級のクラブがオープンするなど、一日中活気に満ちあふれています。
ただし、週末や夜は非常に混雑するため、人混みが苦手な方は平日の昼間を狙うのが賢明かもしれません。
Qスクエア(台北駅直結)
Qスクエア(京站時尚廣場)は、交通のハブである台北駅に直結しており、利便性の高さで多くの人々を惹きつけています。
旅行の合間や移動のついでに、効率よくショッピングを楽しみたい場合に最適な選択肢です。
このモールの最大の強みは、そのアクセスの良さにあります。
台湾鉄道、高速鉄道、MRTの各線が集まる台北駅に直結しているため、雨の日でも濡れることなく快適に訪れることができます。
また、バスターミナルも併設されているため、地方都市への移動前に立ち寄るのにも便利です。
施設内には、ファッション、コスメ、雑貨、レストラン、そして映画館まで、多様なテナントがバランス良く配置されています。
特に若い世代をターゲットにしたブランドが多く、カジュアルなアイテムを探している方にはぴったりです。
地下には広大なフードコートがあり、台湾グルメから世界各国の料理まで手頃な価格で味わえるため、食事場所に困ることもありません。
一方で、他の信義エリアのモールに比べると、高級ブランドの数は限られています。
ブリーズセンター(高級感が魅力)
ブリーズセンター(微風廣場)は、洗練された大人のためのショッピング空間を提供しています。
他のモールとは一線を画す、落ち着いた雰囲気と独自のセレクトが魅力で、上質なアイテムをゆっくりと選びたい方におすすめです。
なぜなら、ブリーズセンターは欧米のハイセンスなブランドや、日本ではあまり見かけないセレクトショップを積極的に導入しているからです。
特に、コスメセレクトショップ「10/10 APOTHECARY」は、ヨーロッパ系の希少な化粧品が手に入ると評判で、美容好きなら一度は訪れたい場所です。
具体例を挙げると、カルバン・クラインやジミー・チュウといった国際的なブランドはもちろんのこと、地下には高級スーパーマーケットがあり、輸入食材やこだわりの台湾土産を探すのに重宝します。
レストランも高級志向のお店が多く、特別な日の食事にも利用できます。
注意点としては、MRTの駅から少し歩く必要があるため、時間に余裕を持っておくと良いでしょう。
市内に複数の系列店がありますが、それぞれコンセプトが異なるため、事前に確認することをおすすめします。
新光三越(品揃え豊富な百貨店)
日本の百貨店が運営しているという安心感と、圧倒的な品揃えを求めるなら新光三越が最適です。
台北市内に複数の店舗を展開しており、特に信義エリアには4つの館が集中しているため、一日中買い物を楽しむことができます。
新光三越が多くの人に選ばれる理由は、その網羅性にあります。
高級ブランドからコスメ、生活雑貨、文房具、そしてデパ地下の食品まで、あらゆるジャンルの商品が一か所で揃います。
日本人観光客向けのサービスも手厚く、免税カウンターでの手続きがスムーズな点も嬉しいポイントです。
例えば、台北駅前店は駅直結でアクセスが良く、観光の合間に立ち寄りやすい立地です。
信義新天地店は、A4、A8、A9、A11の4館体制で、それぞれに異なる特色を持たせています。
お土産探しであれば、地下の食品フロアで有名店のパイナップルケーキや台湾茶のギフトセットを購入するのが便利です。
どの店舗も非常に広いため、事前に目当てのブランドがどの館にあるかフロアガイドで確認しておくと、効率的に回ることができます。
光華数位新天地(電化製品の聖地)
PCパーツや最新のガジェット、中古の電子機器を探しているなら、光華数位新天地(光華商場)の右に出る場所はありません。
ここは「台北の秋葉原」とも称される、電化製品の専門モールです。
この場所が専門家から初心者までを惹きつけるのは、その圧倒的な専門性と価格競争力にあります。
6階建てのビルには、大小さまざまな専門店がひしめき合い、最新のグラフィックボードからマニアックなケーブル一本まで、あらゆる製品が見つかります。
各店舗が競い合っているため、価格交渉ができる場合があるのも大きな魅力です。
フロアごとに大まかなジャンル分けがされており、例えばPC本体や周辺機器、カメラ、オーディオ関連など、目的のものを探しやすい構造になっています。
最上階には修理専門のブースが集まっており、古い機器のメンテナンスを依頼することも可能です。
ただし、店員さんとのコミュニケーションには専門用語が飛び交うこともあり、ある程度の知識があった方がより楽しめるかもしれません。
また、商品の保証が台湾国内のみの場合もあるため、購入時には注意が必要です。
迪化街(レトロな問屋街)
迪化街は、台北で最も歴史のある問屋街の一つであり、昔ながらの台湾の風情と新しい文化が融合した魅力的なエリアです。
どこか懐かしい雰囲気の中で、ユニークなお土産探しを楽しみたい方には絶対におすすめの場所です。
その理由は、赤レンガ造りの美しいバロック建築の建物が立ち並ぶ街並みそのものにあります。
乾物や漢方、からすみ、布地などを扱う老舗が軒を連ねる一方で、近年ではこれらの歴史的建造物をリノベーションしたおしゃれなカフェや雑貨店、セレクトショップが急増しています。
新旧が共存する独特の雰囲気が、散策するだけでも楽しい時間を提供してくれます。
具体的には、カゴバッグやレトロなデザインの食器、台湾人デザイナーによるオリジナルの布製品など、ここでしか手に入らないアイテムがたくさん見つかります。
ドライフルーツやナッツ類は量り売りで購入できるお店も多く、自分用にもお土産用にも最適です。
特に、旧正月前になると、新年を迎える準備をする地元の人々で大変な賑わいを見せ、その活気を肌で感じることができます。
富錦街(おしゃれなセレクトショップ)
富錦街は、緑豊かな並木道が続く、落ち着いた雰囲気が漂うエリアです。
台北の最先端トレンドを感じさせる、感度の高いローカルブランドやセレクトショップが集まっており、ゆったりと質の良い買い物を楽しみたい方にぴったりです。
このエリアが人々を惹きつけるのは、都会の喧騒から離れたリラックスした空気感と、オーナーのこだわりが詰まった個人経営の店が多い点にあります。
大手チェーン店は少なく、一軒一軒が独自の個性を持っています。
ナチュラルコスメの専門店、デザイン性の高い茶器を扱うお店、ユニークな文房具店など、自分の「好き」が見つかる場所です。
例えば、ライフスタイル雑貨店「Fujin Tree 355」は、このエリアの象徴的な存在です。
また、散策の途中で立ち寄れるおしゃれなカフェも多く、ショッピングの合間に美味しいコーヒーやスイーツで一息つくことができます。
松山空港から比較的近いですが、MRTの駅からは少し歩くため、時間に余裕を持って訪れるか、バスやタクシーを利用するのが良いでしょう。
永康街(雑貨や茶葉)
小籠包の名店「鼎泰豊」の本店があることで世界的に有名な永康街ですが、実はショッピングスポットとしても非常に優秀です。
グルメを楽しんだ後に、台湾らしい可愛い雑貨や上質な台湾茶を探すのに最適なエリアです。
永康街の魅力は、食と買い物がコンパクトなエリアに凝縮されている点です。
メインストリートから一本路地に入ると、個性的な個人商店がたくさん見つかります。
台湾のクリエイターが手がけたポストカードやマスキングテープ、レトロな花柄の小物などを扱う雑貨店「来好(ライハオ)」は、お土産探しに人気です。
また、高品質な台湾茶を扱う専門店も多く、「沁園」や「嶢陽茶行」といった老舗では、試飲をしながらじっくりと好みの茶葉を選ぶことができます。
洗練されたパッケージのものが多いため、大切な人への贈り物にも喜ばれます。
鼎泰豊をはじめとする人気店は常に行列ができているため、食事の時間とショッピングの時間をうまく配分して計画を立てることが、このエリアを満喫する鍵となります。
西門町(台湾の原宿)
西門町は、常に多くの若者で賑わう、台北の流行発信地です。
日本の原宿や渋谷にも例えられるこのエリアは、活気ある雰囲気の中で、最新のファッションやカルチャーに触れたい方におすすめです。
ここが若者の中心地である理由は、プチプラなアパレルショップ、コスメ店、キャラクターグッズの店、映画館などが密集しており、エンターテインメント性が非常に高いからです。
週末にはストリートパフォーマンスが行われることもあり、街全体がエネルギッシュな空気に包まれています。
具体的には、日本でもおなじみのユニクロやABCマートといった大型店から、韓国ファッションを扱う小さなセレクトショップまで、多種多様な店が揃っています。
また、「西門紅樓」という赤レンガの歴史的建造物の中には、台湾の若手デザイナーによるオリジナル商品を販売するマーケットがあり、ユニークな一点物を見つける楽しみもあります。
タトゥーショップや個性的なカフェも多く、ただ歩いているだけでも台湾の若者文化を肌で感じることができるでしょう。
夜市(ローカルな買い物)
台湾ショッピングを語る上で、夜市の存在は欠かせません。
B級グルメの宝庫として有名ですが、実は衣料品や雑貨、アクセサリーなどを驚くほど安く手に入れられるショッピング天国でもあります。
夜市の最大の魅力は、その熱気と掘り出し物を見つける宝探しのような感覚です。
地元の人々に混じって、交渉しながら買い物をするのも楽しみの一つです。
特に、スマートフォンケースや充電ケーブルといったアクセサリー類は、デザインも豊富で非常に安価に手に入ります。
例えば、台北最大級の「士林夜市」は、巨大なアーケードがあり、ファッションからお土産まで何でも揃います。
一方、「饒河街観光夜市」は一本道で分かりやすく、ローカル色が強いのが特徴です。
注意点として、クレジットカードが使えない店がほとんどなので、現金を多めに用意していく必要があります。
また、商品の品質は玉石混交なため、購入前によく確認することが大切です。
【2025年】台湾お土産完全ガイド!定番から穴場まで
台湾旅行の楽しみの一つといえば、お土産選びではないでしょうか。
しかし、パイナップルケーキやお茶、可愛い雑貨など、魅力的な選択肢が多すぎて、何を選べば良いか迷ってしまうことも少なくありません。
せっかくなら、贈る相手に喜んでもらえて、自分でも満足できる台湾お土産を見つけたいものです。
鳳梨酥(パイナップルケーキ)
台湾土産の王様といえば、やはりパイナップルケーキ(鳳梨酥)です。
今やその種類は非常に多岐にわたり、店ごとに味や食感、パッケージが全く異なるため、選ぶ楽しみがあります。
古くから愛される冬瓜を混ぜた甘めの餡が特徴の伝統的なタイプと、パイナップル100%で果肉の繊維感と酸味を活かしたモダンなタイプに大別されます。
どちらが良いというわけではなく、完全に好みの問題なので、可能であれば試食をしてから選ぶことをおすすめします。
代表的な人気店
- サニーヒルズ(微熱山丘): パイナップル100%餡の火付け役。酸味が強く、ザクザクとした食感の生地が特徴。店舗ではお茶と共にまるごと一つ試食できるサービスも人気です。
- 佳徳糕餅(チアテクッキー): 伝統的な冬瓜入りの餡で、地元の人に絶大な人気を誇る老舗。クランベリー味などフレーバーのバリエーションも豊富です。
- オークラプレステージ台北 The Nine: ホテルメイドの上品なパイナップルケーキ。パッケージが美しく、目上の方への贈り物として特に評価が高いです。
これらの有名店はデパートの特設コーナーや空港でも購入できる場合がありますが、本店でしか手に入らない商品もあるため、時間に余裕があれば店舗を訪れるのが良いでしょう。
パイナップルケーキの種類
パイナップルケーキには、大きく分けて2つの種類があります。
それぞれの特徴を知ることで、より好みに合った一品を見つけることができます。
種類 | 餡の主な材料 | 味の特徴 |
---|---|---|
鳳梨酥 | パイナップル、冬瓜 | 冬瓜が加わることで、餡が滑らかになり、甘みが強くマイルドな味わいです。 伝統的なタイプで、多くのお店で扱われています。 |
土鳳梨酥 | パイナップル100% | パイナップル本来の酸味と甘みが楽しめ、果肉の繊維質な食感が特徴です。 近年人気が高まっています。 |
注意点
賞味期限は商品によって異なりますが、一般的には約2週間から1ヶ月程度のものが多いようです。
購入する際には、必ずパッケージで確認することをおすすめします。
多くのお店で試食ができますので、実際に味を確かめてから購入すると、失敗が少なくなるでしょう。
台湾茶
台湾は世界有数の高品質なお茶の産地としても知られています。
特に、発酵度が高く、豊かな香りと深い味わいを持つ烏龍茶は、台湾茶の代名詞です。
代表的なものには、蘭のような香りの「凍頂烏龍茶」や、蜜のような甘い香りが特徴の「東方美人茶」、そして高山で栽培される爽やかで上品な「高山茶」などがあります。
台北市内には、本格的な茶藝館が数多く点在しており、専門のスタッフが丁寧にお茶の淹れ方を教えてくれます。
静かで落ち着いた空間で、何煎もおかわりしながらゆっくりとお茶の味と香りの変化を楽しむ時間は、旅の疲れを癒してくれる特別な体験となるでしょう。
また、お茶屋さんでは様々な種類の茶葉が販売されており、お土産としても大変人気があります。
試飲をさせてくれるお店も多いので、色々な種類を試して、お気に入りの台湾茶を見つけてみてはいかがでしょうか。
台湾茶の種類と選び方
台湾茶と一口に言っても、発酵度の違いによって様々な種類があります。
- 凍頂烏龍茶: バランスの取れた味わいで、台湾茶の入門として最適です。
- 東方美人茶: 発酵度が高く、紅茶のような華やかな香りが特徴です。
- 高山茶: 標高1,000m以上で栽培される高級茶。清らかな香りと上品な甘みが楽しめます。
- 鉄観音茶: 焙煎による香ばしさと、しっかりとした味わいが魅力です。
お茶を選ぶ際は、専門店で店員さんに好みを伝え、相談するのが一番です。
「林華泰茶行」のような老舗の問屋では量り売りで安価に購入できますし、「沁園」や「天仁茗茶」のような店舗では、美しいパッケージに入ったギフト用の商品が充実しています。
茶器で楽しむ台湾茶
お茶と一緒に、茶器をお土産にするのも素敵です。
茶壺(急須)や茶杯(湯のみ)がセットになった茶器セットは、本格的に台湾茶を楽しみたい方に喜ばれます。
鶯歌(イングー)という街は「台湾の景徳鎮」とも呼ばれる陶器の産地で、台北から日帰りで行くことも可能です。
そこまで行けなくても、迪化街や茶藝館などで手頃な価格の可愛らしい茶器を見つけることができます。
ヌガー(新定番として人気)
ミルク風味のソフトキャンディーに、アーモンドなどのナッツ類やドライフルーツが混ぜ込まれており、豊かな風味と独特の食感が後を引きます。
フランス菓子が起源ですが、台湾で独自の進化を遂げ、今では定番土産の地位を確立しました。
近年、特に注目を集めているのが「ヌガークラッカー(牛軋餅)」です。
これは、ネギを練り込んだ塩気のあるクラッカーで、甘いヌガーをサンドしたもので、「甘じょっぱい」味わいが癖になると評判です。
人気のブランドと特徴
多くのブランドがヌガーを製造していますが、中でも「糖村(SUGAR & SPICE)」は、その人気に火をつけたブランドとして知られています。
ピンク色のかわいらしいパッケージも特徴で、ギフトとしても喜ばれます。
また、ヌガークラッカーでは、台北の永康街エリアにある「甜満」などが連日行列を作るほどの人気店です。
ミルクの風味が濃厚なヌガーと、サクサクのクラッカーの組み合わせは一度試す価値があります。
ヌガーは温度によって硬さが変わるため、夏場は少し柔らかく、冬場は硬くなる傾向があります。
歯が弱い方へのお土産にする際は、少し注意が必要かもしれません。
エッグロール(軽い食感が魅力)
エッグロール(蛋捲)は、卵と小麦粉、バターなどを混ぜた生地を薄く焼き上げ、筒状に巻いたお菓子です。
サクサクとした軽い食感と、豊かなバターの香りが特徴で、台湾では昔から親しまれている定番のおやつと言えます。
中が空洞のシンプルなタイプが伝統的ですが、最近では中にピーナッツクリームやゴマ、チョコレートなどの餡を詰めた、食べ応えのあるタイプも人気を集めています。
「海邊走走(HiWalk)」や「青鳥旅行」といった専門店が登場し、お土産としての人気がさらに高まりました。
購入時の注意点
エッグロールを選ぶ際に一つ注意したいのが、中に「肉鬆(ロウソン)」と呼ばれる豚肉のでんぶが入っている商品です。
この肉鬆は肉製品にあたるため、日本の税関で持ち込みが禁止されています。
お土産として日本に持ち帰る場合は、肉鬆が含まれていないか、成分表示をよく確認してください。
また、非常に繊ziłで割れやすいお菓子でもあるため、持ち帰る際にはスーツケースの中で潰れないよう、手荷物にするなどの工夫が求められます。
伝統菓子(素朴な甘さ)太陽餅・緑豆糕
パイナップルケーキやヌガー以外にも、台湾には古くから愛される伝統菓子がたくさんあります。
素朴で優しい味わいのものが多く、温かい台湾茶との相性も抜群です。
代表的なものの一つが、台中名物の「太陽餅(タイヤンピン)」です。
何層にも重なったサクサクのパイ生地の中に、麦芽糖の餡が入っています。
見た目以上に繊細で、食べると生地がポロポロとこぼれやすいのも特徴です。
もう一つは、「緑豆糕(リュードーガオ)」です。
緑豆を蒸して粉にし、固めたお菓子で、口に入れるとほろほろと溶けるような繊細な食感が楽しめます。
上品な甘さで、暑い時期には冷やして食べられることもあります。
これらの伝統菓子は、「新東陽」のような総合土産店や、各地の老舗菓子店で購入することができます。
ドライフルーツ(フルーツの旨味)
温暖な気候に恵まれた台湾は「フルーツ王国」としても知られており、マンゴーやパイナップル、グァバなど、様々な果物が栽培されています。
もちろん、生のフルーツを日本に持ち帰ることは検疫法で禁止されていますが、ドライフルーツであれば問題ありません。
台湾のドライフルーツは、果物本来の濃厚な甘みと旨味が凝縮されており、お土産として非常に人気があります。
おすすめの購入場所
ドライフルーツや漢方薬、乾物を扱う問屋街として有名なのが「迪化街(ディーホァジェ)」です。
このエリアには数多くの乾物店が軒を連ねており、様々な種類のドライフルーツを量り売りで購入できます。
特に人気なのは、やはりドライマンゴーです。
砂糖を使わずに果物の甘みだけで作られた無添加のものや、少しだけ砂糖を加えたものなど、店によって品揃えが異なります。
試食ができるお店も多いので、好みの味を探しながら街を散策するのも楽しいでしょう。
高級からすみ(高級珍味)
からすみ(烏魚子)は、ボラの卵巣を塩漬けにし、天日で干して作られる高級珍味です。
日本では非常に高価ですが、台湾では比較的リーズナブルな価格で高品質なものが手に入ります。
濃厚な旨味と独特のねっとりとした食感は、日本酒や焼酎、ワインなど、様々なお酒との相性が抜群です。
そのため、お酒が好きな方へのお土産として贈ると、大変喜ばれることでしょう。
購入場所と選び方
からすみの名産地であり、購入場所としておすすめなのが、前述の通り、乾物問屋が立ち並ぶ「迪化街」です。
このエリアには「永久號」のようなからすみ専門店もあり、信頼できる品質のものを購入できます。
良いからすみは、光に透かすと美しい飴色で、血管が透けて見えると言われています。
お店の人に相談しながら、予算に合わせて選ぶのが良いでしょう。
真空パックされているものがほとんどで、常温で持ち帰りが可能ですが、開封後は冷蔵または冷凍での保存が必要です。
台湾雑貨(レトロでかわいい)
近年、台湾では現地のデザイナーが手がける、独創的でかわいい雑貨が大きな注目を集めています。
「MIT(Made in Taiwan)」製品にこだわったセレクトショップも増えており、台湾でしか手に入らないユニークなアイテムを見つけることができます。
その代表格が、ナイロン製のカラフルな縞模様が特徴の「漁師網バッグ(茄芷袋)」です。
もともとは市場で使われていた買い物袋ですが、そのレトロなデザインが再評価され、今ではおしゃれなファッションアイテムとして人気を博しています。
軽くて丈夫なため、エコバッグとしても実用的です。
他にも、台湾の古い家で使われていた窓ガラスの柄をモチーフにしたコースターや、大同電鍋(台湾の国民的家電)をかたどったピンバッジなど、遊び心あふれる商品がたくさんあります。
台湾花布(色鮮やかで華やか)伝統柄の布地
「台湾花布」または「客家花布」と呼ばれる、牡丹の花などをモチーフにした色鮮やかな布地も、台湾らしいお土産として人気があります。
客家(はっか)民族の伝統文化を象徴するもので、その華やかでどこか懐かしいデザインは、多くの人々を魅了しています。
この花布を使ったポーチやトートバッグ、巾着などの小物は、手頃な価格で手に入るため、ばらまき用のお土産にも適しています。
生地そのものを購入したい場合は、迪化街にある「永楽布業商場(永楽市場)」がおすすめです。
ここは台北最大級の生地問屋街で、様々な種類の台湾花布をリーズナブルな価格で見つけることができます。
手芸が好きな方へのお土産にすれば、きっと喜ばれるに違いありません。
オーガニックコスメ
美容に関心が高い方へのお土産として、台湾発のオーガニックコスメもおすすめです。
台湾では、ハーブや漢方など、自然由来の成分を活かしたコスメブランドが数多く存在します。
例えば、無農薬のハーブを使って手作りされる「阿原(Yuan)」の石鹸は、肌に優しい使い心地で敏感肌の方にも人気があります。
また、ショウガの成分を配合した「薑心比心(ジャンシンビーシン)」のハンドクリームやマッサージオイルは、体を温める効果が期待できると言われています。
これらのブランドは、成分にこだわっているだけでなく、パッケージデザインがおしゃれなのも魅力の一つです。
自分へのご褒美として購入するのも良いでしょう。
お土産の買い物スポット
スーパーマーケット
現地の雰囲気を味わいながら、リーズナブルにお土産を探したいならスーパーマーケットが最適です。
台湾には「全聯福利中心(PX Mart)」や「家樂福(カルフール)」といった大手チェーンがあり、市内の至る所で目にすることができます。
スーパーでは、地元の人々が日常的に購入するお菓子やインスタント麺、調味料などが手に入ります。
専門店で売られているような高級感はありませんが、日本では見かけない珍しい商品を見つける楽しみがあります。
ただし、台湾ではレジ袋が有料(1〜2元程度)なので、エコバッグを持参すると便利です。
支払いにはクレジットカードや交通系ICカード(悠遊卡など)が使える店舗も増えています。
ドラッグストア
台湾コスメやシートマスクなどを探すなら、ドラッグストアがおすすめです。
「屈臣氏(Watsons)」や「康是美(COSMED)」といった大手チェーンが主要な駅の周辺や繁華街に店舗を構えています。
特に人気なのが、「我的美麗日記(私のきれい日記)」をはじめとするシートマスクです。
種類が非常に豊富で、頻繁に「買一送一(一つ買うともう一つ無料)」などのセールが行われているため、まとめ買いに最適です。
他にも、台湾限定のコスメブランド「heme」のアイシャドウや、万能軟膏として知られる「白花油」など、ドラッグストアならではの商品が見つかります。
空港で最後の買い物
買い忘れたお土産があったり、帰国直前にまとめて買い物を済ませたい場合には、空港の免税店やお土産店が非常に便利です。
桃園国際空港には、第1、第2ターミナル共に充実したショッピングエリアがあります。
市内でも人気のパイナップルケーキ店「微熱山丘(サニーヒルズ)」やヌガーで有名な「糖村」などが空港内に出店しているため、買い逃してしまった場合でも安心です。
ただし、市内の店舗に比べて品揃えが限られていたり、価格が少し高めに設定されていたりする場合もあります。
そのため、時間に余裕があれば、できるだけ市内で購入しておくのが賢明です。
液体物(お酒や瓶詰めの調味料など)は、空港の免-税店で購入すれば、機内持ち込みの制限を気にせず購入できるというメリットもあります。
まとめ:台湾で有名なもの
ここまで、台湾が誇るグルメや必見の観光地、そしてショッピングの楽しみ方まで幅広くご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事を通じて、台湾の持つ多彩な魅力の一端に触れていただけたのであれば幸いです。
台湾の素晴らしさは、何と言ってもその奥深さにあります。
活気あふれる夜市の熱気、歴史と現代が美しく融合した街並み、そして親日的で温かい人々との出会いは、きっとあなたの心を豊かにしてくれるでしょう。
世界的に有名な小籠包を味わうだけでなく、少し路地裏に入って地元の人々に愛される食堂の味を発見したり、リノベーションされた古民家のおしゃれなカフェで一息ついたりと、楽しみ方は無限に広がっています。
この記事でご紹介した情報が、あなたの台湾旅行の計画を立てる上での一助となることを願っています。
ぜひ、あなただけの特別な思い出を作りに、魅力あふれる台湾へ出かけてみてください。